HIV自己検査キットとは、陰性・陽性の判定まで自分で行う検査キットです。

これはあなたにおススメできません!

◇HIV自己検査キットとは?

当サイトにおいて、私が自分でも使用したHIV検査キットのご紹介をしています。この検査キットは一般に郵送検査と呼ばれているもので、検体(血液)採取は自分で行いますが、その後検体を郵送して登録衛生検査所という専門機関で陰性・陽性の判定を行います。

一方、よく似た名前でHIV自己検査キットと呼ばれるものがあります。こちらは検体(血液)採取から、陰性・陽性の判定まで自分で行います。なので、10分や15分で結果が分かると、そのスピードを売りにしています。しかも値段が安くて、1セットが2500円から4000くらいで買えます。

しかし、私はこのHIV自己検査キットをあなたにはおススメできません。なぜなら、品質に問題があるからです。私が自分で使ってもいないのに、なぜそんなことが言えるのか?それは、次のサイトを見たからです。

『HIV検査相談マップ』

このサイトは、HIV検査と他の性感染症検査の普及のため、厚生労働省科学研究費エイズ対策研究事業 「HIV検査相談体制の充実と活用に関する研究」(研究代表者:加藤真吾氏)が運営するサイトです。信用できる公的専門サイトです。

このサイトの中に、HIV自己検査キットの問題点がいくつも指摘されています。主なものをあげてみると、

●ネット上で販売されている自己検査キットのほとんどはチェック機能の整った先進国で許可されていません。(確かにネット上で調べてみると、中国製やインド製です)

●ネットから送付されるものは自己使用向けではなく医師など専門家が使用するためのものや、研究用です。

●品質管理の行き届いた施設で製造されている保証もなく、偽造品だったこともあります。

●使用法や判定法の説明も不十分で、一般人が正しく使用できるか疑問のあるもの、また、偽陽性や偽陰性を示すものもあります。

このようなHIV自己検査キットに対する問題指摘がされていました。もう、この指摘を見ただけで購入する気がなくなりますよね。更に私がネット上でHIV自己検査キットの紹介サイトを見て驚いたのは、こんな説明文でした。

『この検査キットは簡易的なものであり、検査結果が陰性であれ、陽性であれ、最終的には医療機関で検査を受けて下さい。』

この説明文、どう理解したらいいのでしょうか。要するに、陰性でも陽性でも信用できないということですよね。では、いったい何のためにこの検査キットを使うのでしょう。

この検査キットの簡易性はどんな場面で役に立つのでしょうか。また、そもそもの検査精度、信頼性はいかほどなのでしょうか。定量的なデータがありません。どんな時に使う検査キットなのでしょう。

私のイメージ的には、医療環境が極めて劣悪な場所、例えば森林の奥地や砂漠のど真ん中みたいな場所で、専門的な医療機関もない、そういった場所でHIVを検査を行う場合に使う検査キット、こんなイメージです。

だとすると、それって日本国内で使う値打ちがありますか?私には理解できないです。日本全国に無料・匿名でHIV検査をやってくれる保健所が500箇所以上あります。

◇郵送検査のHIV検査キットは?

では、私がこのサイトでご紹介している郵送検査によるHIV検査キットの品質・安全性はいかほどでしょうか。先にご紹介した「HIV検査相談マップ」ではこちらの検査キットには全く触れていません。ダメ出しもしていない代わりにお墨付きもありません。

しかし、当サイトでご紹介しているHIV検査キットの検査方法はすでに長年の実績があるものです。

●血液採取の方法
ドライススポット方式と呼ばれる方法です。STD研究所の説明によると、

『ろ紙を用いたドライスポット法とは、血液をろ紙に染み込ませて成分を安定させ、検査時にはその成分を希釈することにより検査を行います。郵送検診や採血を行う事が難しい歯科医院などで広く使われている検査の方法であり、通常の採血の検査と同等の結果が出ることが確認できております。』

と、書かれてあります。私もネット上で確認してみたのですが、例えばこんな論文が見つかりました。

『歯科診療室における院内感染予防対策—ろ紙法によるHBs抗原,HBs抗体およびHCV抗体検査—』

残念なことにこの論文は現在全文を公開していません。一部しか読めないのですが結論としてドライスポット方式は精度的には保健所や病院で行っている血清法と同等であるとしています。

●検査機関
陰性か陽性かの判定は、購入者が行うのではなく、登録衛生検査所が行います。STD研究所の説明によれば、

『「登録衛生検査所」とは、臨床検査に関する法律で定められた施設基準や検査体制を満たし、病院や保健所などの検査も同様に行っています。皆様に安心できる検査結果をお伝えできるよう、様々な精度管理が行われています。』

ということです。文中に出てくる「臨床検査に関する法律」とは、「臨床検査技師等に関する法律」です。

●判定方法
私が使ったHIV検査キットでは、PA法というHIV抗体検査で陰性か陽性か判定します。

『PA法は感度が高く、スクリーニング検査として広く用いられてきた方法であり、病院や保健所などと同じ精度の検査を可能にしています。』

このように郵送検査で行われているHIV検査キットの信頼性は高いものがあります。検査結果で陰性が出れば確定するし、陽性が出れば確認検査を受けます。これは保健所や病院で行っているHIV検査とまったく同じです。

現在、郵送検査によるHIV検査キットを利用する人は年間に4万5千人以上います。これだけ多くの人が利用しているのも信頼性の裏付けがあるからです。

むろん、あなたがHIV検査を受けるとき、真っ先にお勧めするのは保健所です。何しろ無料・匿名だし、いろんなサポート体制もあります。

でも、あなたにどうしても保健所には行きたくない事情があるなら、HIV検査キットを利用して早期にHIV検査を行うことをお勧め致します。一番危ないのは不安があるのに検査を受けずに放置しておくことです。

現在ではエイズ発症前に検査でHIV感染が分かればエイズ発症を防ぐことも可能です。早期のHIV検査は救命的検査です。

なお、私が実際にHIV検査キットを使った体験記があります。⇒『HIV検査キットを使ってみました』

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HIV・梅毒・B型肝炎の3種類を同時検査。重複感染が多い感染症です。

■この検査の信頼性(郵送検査認定事業者とは?)

■実際に使った人の声(6372件の声)