私が保健所でHIV検査を受けた時、

「HIV検査キットって、信頼性はどうなんでしょうか?」

と、検査の担当者に質問してみました。

すると、検査の担当者はこう言いました。

「保健所と全く同じとは言えないかも知れませんが、実用上は問題ない信頼性はあると思います。」

◇HIV検査キットでは、どうやって血液を採取するのか?

保健所でも病院でも注射器で血液を採取します。でも、あなたが自宅でHIV検査キットを使うのに、注射器は使えません。

その代わりに「ランセット」と「ろ紙」を使います。次の写真をご覧下さい。実際に私がランセットとろ紙で血液を採取しているところです。


①ランセットのキャップを外します。


②ランセットを人差し指に押し当てます。小さな針が1回だけ飛び出して引っ込みます。


③指の先からわずか出血します。


④血液をろ紙に吸い取らせます。このろ紙を郵送で検査キット販売会社に送り返すのです。

◇生の血液でなくても検査出来るのか?

今説明した方法で血液を採取すると、当然ですがろ紙の血液は固まってしまいます。そんなものが検体として有効に検査出来るのでしょうか?

それが大丈夫なのです。ドライスポット法によるHIV抗体検査(PA法)を使って検査します。

実はHIV検査キットで採用している検査方法は、すでに歯科医療などで広く使われており検査精度の実績が証明されています。

もう少し詳しく説明します。

HIV検査キットの検査方法は保健所などと同じで、HIVそのものを見つけるのではなく、HIVに感染することによって生成されるHIV抗体を見つけるやり方です。

あなたの血液をろ紙に吸い取らせ、この状態で血液成分を安定させます。そして検査するときにはこれを希釈(きしゃく:薄めること)して検査します。

これがドライスポット法で、通常の生の血液を使った検査と同等の検査精度が確認されています。また、抗体検査もいくつか種類があるのですが、HIV検査キットではPA法が使われています。

PA法とは、ゼラチン粒子凝集法(Particle Agglutination)のことで、広く保健所などでも採用されています。

ドライスポット法を使ったHIV検査の信頼性については姉妹サイトで詳細に検証しています。ぜひそちらもご覧ください。

『ドライスポット法によるHIV検査の信頼性とは?』(HIV検査キットの選び方と使い方)

◇登録衛生検査所とはなにか?

HIV検査キットの検査を実際に行うのは登録衛生検査所です。登録衛生検査所とは、病気の診断や健康診断のために採取された血液などの検体を、医療機関から集めて検査する施設のことです。

そこでは保健所や病院などからも委託を受けてHIV(エイズ)検査を行っていま す。

当然、衛生面や安全面では厳しい基準をクリアしていなければなりません。その厳しい基準とは、「臨床検査技師等に関する法律」です。

この法律によって、血液検査を行う検査技師の資格や、検査を行う施設について、安全面、衛生面などに厳しい条件が設けられています。

【私が使ったSTD研究所が検査を行っている登録衛生検査所】


従って、登録衛生検査所で検査を行っている、と言うこ とが保健所や病院で検査を受けるのと同等の信頼性を保障します。(保健所や病院からHIV検査を依頼されているのですから)

◇ランセットは安全か?

では、指に針を指すランセットは安全な器具と言えるのでしょうか?

このランセットについて、当サイトでオススメしているHIV検査キット、STDチェッカーのホームページに次のような説明が載っています。

詳細はこちらのページをご覧ください。⇒・STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)

この写真だとちょっと分かりづらいのですが、赤丸の中がランセットと呼ばれる血液を採取するツールです。

これには四角の赤字で囲った医療機器承認番号が記載されています。

つまり、医療用機器として厚生労働省に認可を受けて登録されている訳です。これは医療用機器としての品質を厚生労働省が保証していることになります。

◇結局、HIV検査キットの信頼性とは?

私が思うに、HIV検査キットの信頼性を支えているものは、次の3つだと思います。

1.検査キットの部品。(ハードの部分)⇒ランセット・ろ紙

2.検査・判定の信頼性(ソフトの部分)⇒登録衛生検査所

3.品質管理・安全対策(システムの部分)⇒リスクマネジメント・顧客対応

この3つがしっかりしていることが何より大事です。

現在、国内でHIVを始めとする性感染症の検査キットを販売している会社は10社を超えています。その検査の仕様も品質も様々です。

海外からの輸入品もあれば、血液ではなく唾液でHIV検査する検査キットもあります。

今のところ、性感染症の検査キットとしての国からの認可はありません。

つまり、HIV検査キットに法的な規制は何もなく、購入者が自己責任で選択、購入しなくてはなりません。

先ほどあげたHIV検査キットの信頼性に必要な3つの要素については、『HIV検査キットの選び方』で詳しく説明しています。

私自身がHIV検査キットを購入するときに、徹底的に調べた内容をまとめてあります。あなたがHIV検査キットの選び方で失敗しないよう、ぜひご覧ください。

ネット上での購入とは言え、文字通りあなたの生命にもかかわる買い物です。くれぐれも粗悪品、不良品を使わないようご注意下さい。

■この記事のポイント
○HIV検査キットの信頼性は、ハード・ソフト・システムの3要素から成り立っている。

○HIV検査キットでは、ドライスポット法によるHIV抗体検査(PA法)を採用している。
この方法は歯科医療などですでに実績があり信頼性が確認されている。

○HIV検査キットの信頼性は、メーカー各社でバラツキがあり、慎重に選ぶ必要がある。

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