HIV感染症が見つかったのは、どんな経緯か?そこから見えてくるものは・・・?


現在、日本では毎年1500人くらいの新規HIV感染者が報告されています。

では、その1500人の新規HIV感染者は、どんな経緯で見つかっているのでしょうか。すぐに思い浮かぶのは保健所での無料・匿名検査です。

確かに、保健所や公的機関のHIV検査でHIV感染者が見つかることも多く、全体の約35%だと言われています。

では、それ以外の発見ルートにはどんなものがあるのでしょうか?

◇HIV感染者が見つかるHIV検査のきっかけとは?

「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)の中に、第22回日本エイズ学会学術集会のデータが紹介されています。

それはHIVに感染していると判明した感染者が、HIV検査を受けたきっかけに関するデータです。

データは、2000年4月から2005年3月までの5年間に、国立国際医療センター戸山病院エイズ治療・研究開発センターを受診した日本人HIV感染者のうち、654人を調査した結果をまとめたものです。

下の図1をご覧下さい。

HIV検査を受けたきっかけ
図1.HIV検査を受けたきっかけ

このグラフを見ると、HIV感染者が検査を受けたきっかけは4つあります。


1.医師の勧め 40.2%

このケースが最も多く、654人中263人が該当しています。このケースではHIV感染者がすでにエイズ指標疾患を発症している場合や、急性HIV感染症を発症している場合もあります。

帯状疱疹、急性期発疹などの皮膚疾患からHIV検査を勧める場合もあります。


2.自発的な検査 35.2%

次に多かったのが、HIV感染者が自発的に検査を受けて感染が分かったケースです。654人中230人が該当しています。私の感覚では、自発的な検査で感染が見つかる人はもっと多いと思っていましたが、意外と少なくて全体の35%なのですね。


3.スクリーニング検査 13.1%

スクリーニング検査と言うのは、虫垂炎や癌、骨折に痔など、色々な手術をするとき、事前に検査を行うことを言います。

もしもHIVに感染していれば手術による二次感染を防ぐことが必要ですし、患者に対するケアも変わって来ます。このスクリーニング検査を患者に無断で行ったり、半ば強制的に患者負担で行う病院が問題になったことがありました。


4.性感染症の罹患 11.5%

私が最も注目したのはこのケースです。何かの性感染症に感染して病院で検査、治療を受けたときに、HIV検査を同時に受けて感染が判明したものです。

性感染症はどの病気もみな同じ性行為感染と言う感染ルートを持っているので、重複感染は当然あり得ることです。

また、クラミジアや淋菌、性器ヘルペスなどに感染しているとHIVの感染確率が3倍から5倍も高くなることが知られています。こうしたことから、泌尿器科や婦人科で性感染症の検査、治療を行う場合にはHIV感染も同時に検査しているのです。

◇実はもっと早く分かっていたはず

同書の中に、実はもう1つ興味深いデータが紹介されていました。

2000年4月から2004年3月までの4年間に、HIV感染症と診断された日本人459人に対して、HIV感染が判明する前、5年間にどんな病気、症状があったのかを調べたものです。

その結果、多いものから順にご紹介すると、

●性感染症の罹患 約50%

●不明熱 約30%

●帯状疱疹 約25%

●発疹 約10%

●口腔カンジダ錠 約10%

となっています。

性感染症の罹患については、実に50%近くのHIV感染者が発症しています。すなわち、HIV感染の2人に1人は、検査でHIV感染が見つかるまでの5年間に何らかの性感染症を経験しています。

逆に言えば、そうした人たちはそのときにHIV感染が見つかっていない訳で、HIV検査を受けていない可能性もあります。事実、先のグラフで示したHIV感染が見つかったきっかけでは、性感染症の罹患はもっとも該当件数が少ないケースでした。

むろん、調査が過去5年と言う幅を持っているので、その時点ではHIVに感染しておらず、後から感染したことも考えられます。

でも、何割かの人は、HIV感染を見逃してそのまま放置していたことでしょう。それは性感染症だけでなく、帯状疱疹や不明熱でも同様です。

先のグラフデータから、HIV感染が見つかる最も多いケースは医師の勧めによる検査となっています。しかし、このケースはすでにエイズを発症している患者を多く含んでいます。

エイズ発症前の自発的検査でHIV感染が見つかれば、抗HIV治療によってエイズの発症を防ぐことも可能です。

こうしたデータから1つ言えることは、あなたにクラミジアや淋菌などの性感染症の不安があるときは、必ずHIV検査も受けた方が安心できる、と言うことです。

そして、HIV感染の不安があるときはその他の性感染症検査もいっしょに受けた方が、HIV予防の観点からも望ましいと言えます。

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