あるネットの質問・相談サイトを見ていたら、
「HIVに感染すると味覚障害になるのですか?」
という質問が載っていました。これは今まで全く調べたことのない症状だったので、今回調べてみました。
◇HIV感染者のブログに載っている
HIVに感染すると味覚障害になるのか?
この質問のきっかけはあるHIV感染者の体験ブログだったそうです。そこにHIV感染者自身が味覚障害が現れたと書いていたので、それを読んだ人がネットの質問サイトに書き込んだという訳です。
私も過去に多くのHIV感染者のブログを読みました。今回、改めて読み直してみると、確かに味覚障害が起きたと書かれたブログを発見しました。
質問サイトに書き込んだ人が私と同じブログを見たかどうかは分かりませんが、実際にそんなブログがあります。
そこで、私の持っているHIV/エイズ関連図書、及びネット上の医療サイトで調べてみました。
その結果分かったことは、HIV感染が味覚障害の直接の原因ではないけど、間接的な要因にはなり得るいうことです。
以下、その具体例をご紹介したいと思います。なお、先にお断りしておきますが味覚障害だからと言ってHIVに感染しているという訳ではないので誤解なきようお願いいたします。
◇HIV感染が要因となる味覚障害の例
では、私が調べたHIV感染が間接的な要因となって味覚障害を起こす事例をご紹介したいと思います。
1.HIV感染によって免疫力が低下し、口腔カンジダを発症し、そのために味覚障害を起こす。
口腔カンジダによる味覚障害は、「味が分かりにくい」、「いつも苦い味がする」という、味覚異常の症状が代表的なようです。
2.栄養不足による味覚障害
HIV感染による体調不良により栄養不足、特に亜鉛欠乏によって味覚障害を起こすことがあります。まぁ、これはかなり苦しいですね。ただ、亜鉛が欠乏すると味覚障害を起こすのは間違いありません。
3.抗HIV薬による副作用で味覚障害を起こす。
ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬、ヌクレオチド系逆転写酵素阻害薬などのいくつかは副作用として末梢神経障害を起こすものがあります。そのせいで味覚障害を起こしやすくなります。
またプロテアーゼ阻害薬の中には味覚変化を起こすものがあります。
◇味覚障害はHIV感染症の特有な症状ではない
先ほど3つほど味覚症状が起きる具体例を挙げましたが、どれもHIV感染症の特有な症状ではありません。当サイトで繰り返し説明してきましたが、HIV感染症には特有な症状などありません。味覚症状も同様です。
HIVによって体内の免疫機能が低下し、健康なら感染しないようなウイルス、細菌などに感染して重症化する、これがHIV感染による症状の基本です。
もしもあなたの口の中に異常が感じられ、味覚が変だとか痛みがあるとか、そんな場合は口腔カンジダを疑うことは必要かも知れません。
また、口の中に白い苔みたいなものが出てきたらまず口腔カンジダを疑って下さい。専門医に診てもらって、口腔カンジダだと診断されたら、その先にはHIV感染症も疑って下さい。
HIV感染による免疫低下でよくみられる症状が口腔カンジダであることは間違いありません。むろん、口腔カンジダだからと言ってHIVに感染しているとは限りません。
ただ可能性はあります。どんなに小さくても可能性があればそれを確かめておくことは大事です。早期のHIV検査はあなたにとって救命的検査となるかも知れません。
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