HIV感染症による免疫力低下で帯状疱疹を発症することがあります。しかし、免疫力低下はHIV感染症だけが原因とは限りません。

ここではHIV感染症以外で帯状疱疹発症の引き金になり得る病気をいくつかご紹介したいと思います。この記事を読んで頂き、あなたが帯状疱疹を発症したとき、真っ先にHIV感染を疑うのではなく色んな可能性を思い浮かべて頂きたいと思います。

◇帯状疱疹の原因となる病気とは?

私が最近読んだ本、『帯状疱疹・単純ヘルペスがわかる本』(法研)からあなたにお伝えしたいと思います。同書によれば、免疫力低下を伴い帯状疱疹の原因となる可能性がある病気として、次のようなものがあります。

●HIV感染症

●がん・白血病

●糖尿病

●膠原病

●ネフローゼ症候群

●慢性腎不全

以上の6疾患が載っていました。

HIV感染症による免疫力低下は本サイトの多数の記事ですでに取り上げ済みです。ここでは省略します。まだ記事をお読みでないあなたはこちらをどうぞ。

『私の帯状疱疹体験記』

では、HIV感染症以外の5疾患について1つずつ見ていきましょう。


◇帯状疱疹の原因となる5疾患

●がん・白血病

がん細胞は健康な人であっても毎日相当数生まれています。ただし、通常は免疫機能が働いてがん細胞の芽を摘み取ってくれます。しかし、長期に渡って免疫力が低下した状態が続くとがん細胞の芽を摘み取ることが出来ず、やがてがん細胞が生まれてしまいます。

つまりがんになるような健康状態のときは免疫力も低下してることが多いわけで、帯状疱疹も発症しやすいのです。また、がん治療のための抗がん剤はその副作用として免疫力低下を生みます。余計に帯状疱疹が発症しやすくなります。

●糖尿病

糖尿病と帯状疱疹はあまり結びつかないイメージですが、実は大いに関連があります。糖尿病はあなたもご存じの通り、血液中の血糖値が高くなる病気です。これはすい臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足することによります。

そして血液が高血糖になると免疫力が低下することが知られています。ゆえに糖尿病の患者は帯状疱疹も発症しやすくなります。また、発症した場合により重症化することが多くなります。

●膠原病

膠原病とは単独の病名ではなく、免疫機能が自分の体内の成分を異物とみなして攻撃し、全身に様々な症状を引き起こしてしまう病気の総称です。自己免疫疾患と呼ばれます。

例えば、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強皮症、多発性筋炎などの疾患が膠原病にあたります。

膠原病の治療にはステロイド剤などの免疫抑制剤を服用します。先ほども説明したように病気の原因が自分の免疫機能の異常によるものだからです。そのため本来の免疫力が低下してしまい、帯状疱疹の発症しやすい状態となります。

●ネフローゼ症候群

尿の中にタンパク質がたくさん出てしまい、そのために血液中のタンパク質が足りなくなる病気です。これによってむくみが起きます。この病気の治療にもステロイド剤を使うことがあり、副作用として免疫力を低下させてしまいます。それが帯状疱疹発症のきっかけとなります。

●慢性腎不全

腎機能低下によって血液中の老廃物を除去出来なくなる病気です。進行すると命に関わることもあり、治療として人工透析を行います。この人工透析によって白血球の数が少なくなり免疫力低下の原因となります。

◇そもそも帯状疱疹は・・・

今回、帯状疱疹の原因となる可能性がある病気を5つほどご紹介しました。病気によってあなたの免疫力が低下すると帯状疱疹を発症するきっかけとなる訳です。従って今ご紹介した病気にならなくてもあなたの免疫力が低下すれば同じことです。

例えば過労や過剰なストレスなども免疫力低下の原因となり、帯状疱疹発症の原因となります。かつて私が帯状疱疹を発症したときがまさにそうでした。国内外の出張が多く、休日も休めず働きずくめでした。当時は帯状疱疹だけでなく他にも様々な病気になり、本当に体力、気力、免疫力が全て低下していたと思います。

また、当然ですが加齢も大きな要因となります。人は誰でも歳と共に免疫力が低下していきます。お年寄りがただの風邪をこじらせて死亡することもあるのは免疫力が低下しているからです。50代、60代くらいから帯状疱疹を発症する人の割合が増えていきます。

以上のように帯状疱疹発症の要因は様々であり、免疫力低下を伴う場合は全て帯状疱疹の原因となり得ます。だからもしもあなたが帯状疱疹を発症したときは、ただちにHIV感染症を疑う必要はありません。しかし、何らかの要因で免疫力が低下している可能性が大きいので要注意です。しっかり専門医に診てもらいましょう。

むろん、あなたにHIV感染の心当たり、可能性に思い当たることがあればぜひHIV検査もお忘れなく。万一に備えてHIV検査をお勧めします。

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