エイズ病変データ(平成24年)をご紹介したいと思います。

厚生労働省エイズ動向委員会より、今年(平成25年)2月22日に、平成24年のエイズ動向速報値が発表されています。
そのデータの中からエイズ病変データをご紹介したいと思います。

・・◇エイズ病変データ


すでに当サイトでご紹介の通り、日本では全国どこの医療機関でHIV感染者、エイズ患者が見つかっても1週間以内に保健所経由で都道府県知事へ報告するよう全数報告が法律で定められています。(違反は罰則規定があります)

従って年間のHIV感染者、エイズ患者の件数は正確に把握され、エイズ動向データとして感染予防や患者のケアに生かされています。

ところで、HIV感染者がその後エイズを発症したり、エイズ患者が亡くなったりした場合の病変データは、全数報告が義務付けされていません。任意での報告となります。従って報告件数は国内全ての件数を含んだものではありません。

それでも病変動向を探る目安にはなり得ると思います。だからこそ、毎回エイズ動向委員会からデータが発表されているのだと思います。


・・◇キャリアからエイズ発症の病変


これもすでに当サイトで何本もの記事をご紹介していますが、現代医学ではHIVに感染してもエイズ発症前に分かれば治療によってエイズ発症を防ぐことが出来ます。

ただし、それは100%確実に防げるものかと言えばそうではありません。下のグラフを見てください。エイズ動向委員会のデータから私が作成したものです。

平成24年キャリアからエイズ病変データ
グラフ1.平成24年キャリアからエイズ病変データ

先にご案内した通りあくまでも任意の報告データですがHIVキャリアからエイズへと病変した人が10人いました。(速報値なので今後修正が入る可能性大)

HIVに感染しても治療によってエイズを防げるといっても、このデータからみるとそれは100%確実とは言えないのです。

私が調べた限りでは、

●HIV感染が分かった段階ですでに免疫力の低下がかなり進行している。

●抗HIV治療が適正に行われていない。

などの場合にはエイズ発症のリスクが高くなるようです。

つまり、HIV感染が見つかった時期が感染してから何年も経って免疫低下が著しい場合や、患者が指示通りに薬を飲まなかった場合などです。

逆に言えば早期にHIV感染が見つかって医師の指示通りに治療を受ければエイズ発症を防げる可能性は高いと言えます。

ここ数年、日本国内で見つかる新規のHIV感染者1000人ちょっとです。(新規エイズ患者をのぞく)

仮に病変データが全数であったら10人がエイズを発症しているので確率1%です。この報告件数は任意ですから実際にはもっと多い思います。

それにしてもHIV感染は早期発見でエイズ発症を防ぐ可能性が高いことは分かります。

ちなみにキャリアからエイズへの病変は30歳以上に集中しています。HIV感染は若い人だけでなく、エイズ発症もまた同じことが言えると思います。


・・◇エイズから死亡へ病変


かつてHIV感染症は致死的疾患でした。HIVに感染すると5年から10年くらいでエイズを発症し、2年以内に死に至る病気だったのです。しかし、1997年頃からARTと呼ばれる治療法が導入されて予後は劇的に改善され、HIV感染症は致死的疾患ではなくなりました。死亡者は激減したのです。

実際にはどうか、下のグラフをご覧ください。1997年頃を境に死亡者が激減しています。

エイズ病変データ
グラフ2.ART導入後のエイズ死亡患者数

しかし、それでも死亡者がゼロになった訳ではありません。これも下のグラフを見てください。

平成24年生存から死亡病変
グラフ3.平成24年生存から死亡病変

あくまでも任意報告に基づくデータではありますが、平成24年には18名のエイズ患者が亡くなっています。(エイズ関連死以外の件数も含む。)

ここ数年、国内で報告されている新規エイズ患者の年間件数は400件ちっとです。その件数からすると、エイズはやはり危険な病気です。何としてもエイズ発症前に治療を受けることが大事だと思います。

ACCセンター長の岡慎一氏がいつも指摘されているように、「早期のHIV検査は救命的検査である」と言えます。

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