TOPコラムトップ>HIV感染症が完治した!

世界中でたった1人、HIV感染症が完治した男性がいます!

あなたもご存じの通り、HIV感染症は現代医学をもってしても完治させることは出来ません。

かつての致死的疾患から慢性疾患へと近づきつつありますが、感染した体内からHIVを完全に
除去するまでには至っていません。

HIVが発見されてから30年たった今も、世界中でワクチンの研究開発が行われ、何とかこの
不治の病を根絶する取組が続いています。

しかし、たった1例だけ、すでにHIV感染症が完治した事例があるのを、あなたはご存じですか?

極めて特殊なケースであり、この事例をもって抗HIV治療が進歩したとは言い難いのですが、
しかし完治したことに間違いはありません。

実はこのお話は最近のニュースではなく、2010年12月に世界中で話題になったニュースです。
すでにご存じの方も多いと思いますが、あなたがまだご存じなければぜひ最後までお読みください。

・・◇患者の事情


この、世界でたった一人だけHIV感染症が完治した男性は、ティモシー・レイ・ブラウン
(Timoth Ray Brown)さんと言う42歳(当時)のドイツ人男性です。

ブラウンさんはHIV陽性になって10年以上抗HIV治療を受けていました。ところが、2006年に
急性骨髄性白血病を発症します。

そこでブラウンさんはドイツのチャーリー大学医療ベルリン病院で抗ガン治療を受けることになり
ます。

まずブラウンさんは全身に放射線治療を受けました。この治療でブラウンさんの免疫細胞は
大半が破壊されるほどダメージを受けましたが、白血病は治りませんでした。

ブラウンさんはHIV陽性よりも、もっと差し迫った生命の危機に直面したのです。

・・◇驚きの治療法


そこでドイツ人医師ゲロ・フッター(Gero Hutter)氏が選択した治療法は骨髄移植でした。

あなたもたぶん、聞いたことがあるでしょう。白血病の治療で骨髄移植を行うこと自体は
決して珍しいことではありません。

しかし、フッター医師は骨髄移植のドナーにHIV耐性遺伝子を持つ人を探し出したのです。
HIV耐性遺伝子を持つ人は、HIVに感染しても免疫細胞が破壊されることはなく、HIVの

増殖もなければエイズ発症もありません。

白人の1%に存在するといわれる極めて特異な遺伝子なのです。

ただでさえ骨髄移植のドナーを探すのは大変なことです。多くの白血病患者がドナー待ちで
苦しんでいます。

そこにHIV耐性遺伝子を持ったドナーという条件が付け加えられたのです。どうやってその
ドナーを見つけることが出来たのか、詳細は不明ですが2007年に移植手術は行われました。

そして翌2008年3月以降も何度か手術を繰り返します。

・・◇そして手術は大成功だった


手術後の経過を観察する中で、ブラウンさんの体内のHIVは減少していきました。
そしてついに抗HIV薬の投与を中止したのです。

それから3年が経過した2010年の夏、ブラウンさんは白血病もHIV感染症も完治したのです。

現在の抗HIV治療では、HIVの増殖を食い止めウイルス量を減らすことは可能になっていますが、
ブラウンさんのように完全に駆除できた例は過去に1件もありません。まさに世界でただ1人です。

ブラウンさんの場合、白血病治療で受けた放射線治療で、もともとの免疫細胞が壊滅的に破壊され、
そこにHIV耐性をもったドナーの幹細胞が移植されました。

そこで、いったん壊れた免疫機能がHIV耐性遺伝子を持った幹細胞移植で新たな免疫系に生まれ
変わったと考えられています。

・・◇この手術の意義はどこにある?


このブラウンさんの成功例を持って、新たな治療法が見つかったと判断するわけにはいきません。
あくまでもブラウンさんの場合は特殊なケースであり、幸運が重なったのです。

免疫細胞が壊滅状態の中での骨髄移植は非常に危険であり、1/3の患者は死亡するような
ハイリスクな手術だったのです。

HIV耐性遺伝子をもったドナーを見つけることも至難の業だし、医療費も相当の高額となります。
あなたが仮にHIVに感染しても、ブラウンさんと同じ治療を受けることは不可能に近い話です。

あなたにお金があっても、あなたに合うドナーを見つけなくてはなりません。しかもHIV耐性遺伝子
のドナーが必要です。そして手術してくれる医師と病院も探さなくてはなりません。

更に、あなた自身にかなり高い確率で死ぬかも知れないハイリスクを受け入れる覚悟が必要です。

ブラウンさんのHIV感染症完治のニュースの後、誰一人として同じ手術が行われていないことを
見ても、その実現性が難しいことがわかります。

しかし、一方ではHIV感染症が完治したという事実は残りました。HIVの増殖を食い止めるだけで
なく、完全除去する幹細胞治療の研究に道を開きました。

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