今から数年前。私は深刻なHIV感染疑惑に陥っていました。あれは2009年の秋のこと。
ずいぶん昔の話になってしまいました。
しかし、当時私が感じた不安は今でも忘れることは出来ません。あれから9年過ぎた今、当時を振り返ってみたいと思います。
◇そもそも原因があるから結果が不安になる
当サイトでも繰り返し説明してきましたが、HIVと言うウイルスは非常に感染力の弱いウイルスです。めったなことでは感染しません。
しかし、どんな小さな可能性でも、存在する限りは無視出来ません。HIVにはそう簡単に感染しないと分かっていても、
「もしかしたら・・・」
その不安、恐怖は決して小さいものではありません。
なぜ、感染力が弱いと分かっているHIVをそんなに恐れるのか。不安でたまらないのか。
それは、私自身がHIV感染に心当たりがあるからです。感染したかも知れない行為をハッキリ自覚しているからです。
もし、私がHIVに感染してると分かったら、それはきっとあの日、あの時の行為が原因に違いない。そんな思いが頭をめぐります。
しかも、あの日、あの時は1日だけの話ではありません。海外出張をひんぱんに繰り返していた当時、現地の性風俗でかなり際どい行為を繰り返していたのです。
従って、正確に言えば「あの当時の、繰り返し行った行為」が原因と言うことになります。
こうしたハッキリ危険と分かる行為を繰り返していたので、HIV感染の不安、恐怖に襲われたのです。
むろん、これは全て身から出た錆、自己責任であることは言うまでもありません。
◇原因不明の症状が追い打ちをかける
更に私の場合、原因不明の体調不良が続発し、HIV感染不安を更に深刻化させました。
危ない行為を繰り返していた時期に、私は原因不明の症状を次々と発症します。
それは、頭痛、発熱に始まって咽頭炎、長期間の下痢、肝機能障害、そしてとどめは帯状疱疹と全身の発疹です。
よくもまぁこれだけ怪しい症状が連続するものだと、自分であきれ返っていました。でも、いったんHIV感染を疑いだすとどれもHIV感染の初期症状に思えて疑惑は深まっていきました。
これも当サイトで繰り返し述べてきましたが、HIV感染に特有の症状などありません。私がHIV感染の初期症状ではないかと不安になった数々の症状は、確かに急性HIV感染症に多く見られる症状ではあります。
しかし、HIVに感染していなくてもごく普通に現れる症状ばかりです。風邪をひいたり、過労やストレスで誰でも経験するような症状ばかりです。
今みたいな暑い季節だと、ちょっと冷房の効きすぎた部屋で仕事をしているとのどをやられたり、下痢したり、頭痛がすることも珍しくありません。
そしてそんな症状をいちいちHIV感染と結び付けて不安に思ったり恐怖を感じたりする人はいないでしょう。
ただ、先ほども書いたように、HIVに感染したかも知れない原因に心当たりがあると話は別です。まるでごく普通に現れる体調不良が全てHIV感染による症状ではないかと疑わしくなるのです。
まさにそれは出口の見えないトンネル、あるいは底なし沼。どこまで行ってもHIV感染の不安は消えません。
しかし、どんな健康な人だって、時には体調が悪い時があるものです。特別な理由がなくても、何となく体がだるい、頭が重い、そんな時があるでしょう。
いったんHIV感染疑惑に陥ると、そんなささいな症状まで気になります。今までなら別に何とも思わずやり過ごしていた症状が気になって気になって、不安でたまらなくなります。
その症状が単なるありふれた一時的な体調不良によるものなら、当然数日すれば自然と治ります。しかし、HIV感染疑惑に陥っているときは治ることさえ不安になります。
そう、急性HIV感染症の症状は発症しても数日で自然と消えることが分かっているからです。
症状が消えても不安は消えず、却ってますます不安を増幅させます。まさに出口の見えないトンネル、不安と恐怖で真っ暗闇をさまよう気分です。
◇トンネルの出口はHIV検査しかない
この出口の見えないトンネルから抜け出すには、HIV検査を受けること、これ以外に方法はありません。どんなに頑張ってもこれしか方法はないのです。
でも、
「もしもHIVに感染していたら・・・」
そう思うと、怖くてHIV検査を受ける勇気が出てきません。どんなに深刻なHIV感染疑惑でも、それはあくまで疑惑です。
心のどこかで、
「まさかHIVに感染するなんて・・・」
そう思って逃げている自分がいます。
でも、HIV検査を受けて感染していることが確定すれば、それはもう疑惑ではありません。
当時の私には自分がHIVに感染しているなんて到底受け入れることは出来ませんでした。だから怖くてHIV検査が受けられず、保健所にも行けなかったのです。
私自身の体験、あるいは私と同じようなHIV感染疑惑を抱える人たちの書き込みを見て思うのですが、HIV検査を早く受けなくちゃいけない人ほど怖くて逃げてしまう。
逆に、それほど深刻さのない人ほど気楽な気持ちで逃げずにHIV検査を受けることが出来ます。本来はこれって逆じゃないといけないのです。
HIV感染の不安、疑惑はHIV検査を受けることでしか解決出来ません。どんなに悩んでも、いくら本やネットで調べても、症状や行為からHIVに感染したかどうか判断することは不可能です。
HIV感染を判断する唯一絶対の方法がHIV検査なのです。それは頭では分かっているのですが、でも勇気が出ません。いざとなると立ちすくみ、検査への一歩が踏み出せないのです。
そんな私が3か月間悩み続けた後、やっとHIV検査を受けることが出来たのは、
「もしも私がHIVに感染していたら・・・」
感染している自分をイメージし、その時どう対処すべきか、おぼろげながら分かったからです。
とりあえず、HIV感染が早期に見つかればエイズ発症を防ぐことが出来そうだ、死ぬことはなさそうだ、そう分かったからです。
そこでやっとHIV検査を受ける決心がつきました。
国や自治体などのエイズアンケートでは、いまだにエイズは死の病だと思いこんでいる人が一定の割合でいます。今の私はそうでないことを知っていますが、2009年の秋には知りませんでした。
「HIV感染の不安を感じる人はいつでも相談して下さい。」
こんなHIV感染、エイズに関する相談窓口はいくつもあります。そこに電話すれば、色んなアドバイスをもらうことが出来ます。むろん、匿名で構いません。
実は、私も1回だけ「エイズ予防財団」の電話相談に電話を掛けたことがあります。保健所のHIV検査の信頼性について不安を感じ、電話で相談したのです。
電話に出た人は大変親切に、ていねいに対応してくれました。不安を一掃することが出来ました。
もしもあなたが深刻なHIV感染疑惑に陥り、HIV検査を受ける勇気が出ないとき、こうした電話相談を利用するのもありです。
ただ、電話をかけること自体も怖いと感じる人もいるかも知れません。その気持ちも分かります。
しかし、とにもかくにもHIV感染疑惑はHIV検査を受けるしか解決方法はありません。長いトンネルを抜けるには、HIV検査を受けるしかないのです。
あんなにHIVに感染してもおかしくない危険行為を繰り返し、怪しい症状を連発した私だってHIVには感染していなかったのです。
3か月間、悩み続けた私はHIVには感染していませんでした。あなたの現在がどんな状況であるにせよ、HIV検査を受けてみないとあなたが感染しているかどうかは絶対に分かりません。
あなたには、どうか勇気を出してHIV検査を受けて欲しいと思います。9年前、HIV検査があれほど怖かった私でも受けることが出来たのです。
あなたもきっと私と同じようにHIV検査を受けることが出来るはずです。
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