全くの偶然なのですが、1994年(平成6年)に公開されていた公的なエイズ関連サイトを見つけました。(正確にはページを見つけた、と言うべきかも知れません)

1994年と言えば、まだART(多剤併用法による抗HIV治療)が導入される前であり、HIV感染症が致死的疾患だった時代です。当時、HIV感染は数年先のエイズ発症を意味しており、エイズ発症は死を意味していました。

◇1994年のエイズ関連サイト

私が偶然見つけたサイトは1994年に公開されていたエイズ関連サイトです。1994年と言えば、日本人初のエイズ患者が報告されてから10年が過ぎた頃です。

国内でエイズパニックが起きたり、薬害エイズが大きな社会問題になっていた時代でもありました。

いったいその頃、日本ではHIV陽性者、エイズ患者に対してどんな対応が取られていたのでしょうか。また、陽性者や患者はどう思っていたのでしょうか。

私が見つけたページからは、現在ネット上であふれかえるエイズ関連サイトでは決して見られない緊張感、切迫感がひしひしと伝わってきます。

私が見つけたそのサイトは「エイズ予防情報ネット」です。もしかしたらあなたもこのサイトはご存知かも知れません。厚生労働省の関連サイトであり、エイズ動向委員会の公式サイトでもあります。

しかし、私が見つけた1994年当時の記事を載せたページはサイト内で検索しても出てきません。考えてみればそれは当然です。

1994年(平成6年)当時からすれば現代医学の進歩は目覚ましく、またHIVやエイズを取り巻く社会環境も大きく変わりました。1994年当時の古い情報を現在も公開する意味は全くありません。

ところが、当時の古い記事も削除されることなく、ネット上には存在したままになっています。表だって公開はしていないのですが、削除もしていないのでURLが分かればアクセス可能です。

私の場合はたまたまあるキーワード検索を繰り返す中で偶然見つけたのです。古い記事はかなりのページ残されたままになっています。

何しろHIV感染症が致死的疾患だった当時の記事です。現在では考えられない内容がそこには残っていました。

 

◇HIV検査は意味がない・・・

私が真っ先に読んだのはHIV検査に関する記事です。当時、HIV感染の不安があってもHIV検査を受けない人が大勢いました。むろん、現在でもそのような人はいるでしょうが、当時はもっと多くいたのです。

HIV感染の不安があるのに、HIV検査を受けない人たち。

なぜ、当時HIV検査を受けない人が大勢いたのでしょうか?すでに前年の1993年から保健所ではHIV検査の無料化が始まっていたにもかかわらずです。

その理由は・・・

仮にHIV陽性が分かっても、有効な治療法はなくエイズを発症して死んでしまう、HIV感染症はそんな致死的疾患だったからです。

そんな治療法もない致死的疾患であることを知りたくない、知るのが怖いと検査を受けない人が大勢いたのです。一部には検査を受ける意味がないと思われていたのです。

私自身、2009年に初めてHIV検査を決断したとき、やはり検査結果が怖くて3ヶ月間も悩み、迷いました。国内外の風俗で遊び回り、その後全身の発疹、帯状疱疹、咽頭炎、発熱、頭痛、下痢などの症状を繰り返していたのです。

自分では間違いなくHIVに感染していると思っていました。だからHIV検査を受けてその事実を目の前に突きつけられることが怖かったのです。

そんな私がHIV検査を決断出来たのは、

私にとって最も恐れるべきはHIV陽性という検査結果ではなく、検査を受けないまま「いきなりエイズ」を発症することだ。

という事実を悟ったからです。知識として頭で知っただけなく、心からそう思えたとき、検査結果の恐怖を乗り越えてHIV検査を受ける決心をすることが出来ました。

それは簡単に言えば、死にたくない、往きたい、と言う強い思いが働いたと言うことです。

しかし、それはARTが普及した現在だからこそ言える話であり、1994年当時はHIV陽性が分かっても有効な治療法はなかったのです。

決して大げさでなく、HIV陽性は数年先の死を宣告されるようなものだったのです。

だったらHIV検査なんて受けても意味がない。どうせならエイズ発症までは知らずに生きていたい。死に怯えながら生きるのは嫌だ。そう思ったのでしょう。

早期発見が出来ればエイズ発症を防げると分かっていても怖かったHIV検査。有効な治療法がなかった当時、そのHIV陽性への恐怖は今の私には想像も出来ません。

 

◇1994年当時の抗HIV治療

私が見つけた記事によると、1994年当時は抗HIV薬としてはAZTとddIの2種類しかなく、どちらも副作用が強い上に日和見感染症を食い止めることは出来ませんでした。

当時、医師やカウンセラーから患者へどう告知したか、こんなふうに書かれています。

『病状の説明:正確に知らせ、見通しを含めて説明する。数年以内に致死的な事態になる確率が高く、患者本人に病状を話して、今後どう生活するかを決める手助けとする。』

短い文章ですが、怖い内容です。更に当時の状況をこう書いています。

『HIV感染後AIDS発病までの潜伏期については2~3年で約10%、5~6年で約30%、8~10年で約50%がAIDSを発症し、AIDS発症後約80%が2年以内に、大部分の患者は3年以内に死亡している。』

まさにHIV感染症は致死的疾患でした。

むろん、私も過去のこうした状況は本を読んだりネットで見たりして知っています。しかし、それらの記事のほとんどが現在から過去を振り返った記事です。当時の生の記事ではありません。

有効な治療法がなかった当時の生の記事には多くの想いが詰まっているようで、読んでいて胸が苦しくなります。告知される患者はむろん、告知する方も随分と辛かったでしょう。

 

◇早期のHIV検査は救命的検査

1994年に公開された記事から3年ほどしてARTと言う抗HIV治療が登場します。3種類の抗HIV薬を併用する方法で、このARTによってエイズの予後は劇的に改善されます。エイズによって亡くなる人は激減したのです。

『エイズの治療とは?』

エイズ病変データ

更に薬の副作用も軽くなり、1日に飲む薬の量も減ってきました。抗HIV医療は目覚ましい進歩を遂げました。

しかし、その進歩の恩恵を最大限受けることが出来るのはHIV陽性が早期発見された場合です。医学が進歩した現代においてもなお、エイズ発症後の治療開始では後遺症が残ったり生存率が下がったりします。

こうした事実はすでに当サイトでいくつもの記事を掲載済みです。

もしも私がHIV検査を怖がり迷っていたのが2009年ではなく、1994年だったら・・・。

私は勇気を出してHIV検査を受けたでしょうか。その自信は全くありません。

なお、私が見つけた「エイズ予防情報ネット」の1994年当時のページURLはここに記載しません。すでに同サイト内から見つけられないようになっている状況を見れば、私がここで古いURLを公開することはサイト運営者の本意ではないと思うからです。

悪しからずご了承ください。

アイコンボタン早期のHIV検査はエイズ発症を防ぎ、救命的検査となります。

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