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HIV感染確率

HIV感染の確率0.1%は、あなたにとっては大きいですか?小さいですか?

コンドームを使わずにHIV感染者とセックスをした場合、その感染確率は0.1%とも言われています。

では、この0.1%と言う確率は、あなたにとっては無視できない大きいものですか、それとも無視できる小さな確率ですか?

◇HIVの感染確率をどうみる?

『HIVの行為別感染確率』にも書きましたが、コンドームなしのHIV感染者とのセックスは、1回あたりの感染確率が0.1%だそうです。

普通に考えたら、1000回に1回の確率なので小さいと思えますが、何のことはない、現実にHIVに感染している人が大勢いる訳で、決して安全な確率ではありません。

1000回に1回というのは、最初の1回でHIVに感染する可能性があるということです。

◇確率0.08%の恐怖体験

ここで、1つ私の体験談を書かせて下さい。今から7、8年前のことです。ある朝、私は尿管結石で救急病院に駆け込みました。

私は体質的なものなのか、実にそれが4回目の尿管結石でした。あの痛みは体験者じゃないとお分かり頂けないと思いますが、決して大げさでなく、転げ回るような痛さです。

私はその日即、入院したのですが、幸いにも翌日には痛みも引いて、何とか退院できました。

しかし、医師の話によると、まだ腎臓に大きな石が残っており、いつ何時また尿管に降りてきて痛みだすやも知れないと言うのです。

それで、医師は腎臓の石を粉砕手術して出してしまうことを私に勧めました。手術といってもメスを入れる訳ではなく、超音波で粉砕するのです。

何でも、痛みも少なく、入院の必要もない簡単な手術で済むらしいのです。私はまたあの猛烈な痛みに襲われることが怖くて、手術を受けようと決心しました。

ただ、そのとき医師がこんな説明を付け加えました。

「石の粉砕中に、腎臓周辺に内出血が起きることがあります。その状態になると、非常に危険で絶対安静、即入院となります。」

そう言ったのです。これ、ちょっと怖い。思わず私はビビりました。

するとその医師はこう続けました。

「この病院では、過去に2500人の患者の手術をしましたが、内出血が起きたのはたったの2件のみです。」

2500人で2件。ということは、確率0.08%です。1000人に1回も起こらない確率です。あなただったら、この石の粉砕手術を受けますか?危険に思って止めますか?

まぁ、普通に考えたら、問題なく手術を受けますよね。どんな手術だって100%安全なんてあり得ないわけで、99.92%安全ですと言われれば安心することはあっても不安に思うことはないでしょう。

そう、カンのいいあなたは、ここまでの話の流れでこの先の展開がもう読めたことでしょう。

何と、私はその、たったの0.08%の確率にぶち当たったのです。

粉砕手術は失敗で石は割れず、しかも腎臓の周囲に内出血が発生して痛みがひかず、そのまま緊急入院したのです。

エコー検査をした直後に車椅子に乗せられ、べっドまで連れて行かれました。ベッドの上でも絶対に動くな、寝返りもうつなと言われました。

私は身動きとれなベッドの上で、泣きたくなりました。なんて運の悪い、不運な男だと自分を情けなく思いました。

結局、私は内部の血液が固まるまで、2週間病院のベッドで動かずにいたのです。

さて、私が体験した不運は発生確率0.08%の不運です。冒頭書いたHIVの感染確率は0.1%です。単純比較すると、HIVの感染確率の方が高いのです。

従って、私にとってはHIVの感染確率0.1%は完全に現実的な起こり得る確率であり、絶対に回避すべき確率でもあります。何せ、それより小さい確率の不運をすでに体験しているのですから。

◇感染してしまえば100%

あるHIV陽性者のブログで、HIV感染の確率なんて、感染した人間にとっては意味がない。

感染してしまえば100%なのだから。

そんなことが書かれていました。まさしく、その通りだと思いました。

確かに、感染確率の数字にはそれなりの意味はあります。アナルセックスは膣挿入より感染確率が高いこと、オーラルセックスの感染確率は膣挿入より小さいこと、それは事実です。

でも、アナルセックスがHIVに感染して、オーラルセックスが感染しない訳ではありません。

HIVの感染確率は、あなたに安全性を示すものではなく、あくまでも危険性を示すものでしかありません。どっちがより危険か、というだけで、しょせんはみな危険なのです。

コンドームを使うか、絶対にHIVには感染していないと確信出来る相手としかセックスしないことです。(むろん、客観的に感染していないことが証明出来ないとダメです)


あなたがHIV感染の確率を危ないとみるか、安全とみるか、それはあなたのご自由です。ただ、あなたが安全だとみて、万一HIVに感染してしまったとき、後悔はしない自信と覚悟があるかどうか、それをよくお考え下さい。

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