・・平成23年エイズ動向速報値が発表!

厚生労働省から平成23年(2011年)のエイズ動向速報値が発表になりました。

それによると、平成23年の新規エイズ患者は467人だったそうです。この数字は、過去最多だった平成22年(2010年)よりも2人少ない、過去2番目に多いものです。

しかし、今回の数字はあくまでも速報値なので、後日発表される正式版の中ではもっと増えている可能性もあります。

事実、昨年の今頃発表された平成22年の速報値も、その後修正されています。

●平成22年のエイズ患者速報値⇒453人

●平成22年のエイズ患者正式版⇒469人

何と速報値から正式版の修正で16人も増えています。

むろん、今回の速報値がどんな数字に修正されるか分かりませんが、平成22年の過去最多記録を上回ってしまう可能性があります。

・・◇平成23年の新規HIV感染者とエイズ患者


では、平成23年の新規HIV感染者、エイズ患者の速報値をご紹介しましょう。以下の通りです。

平成23年 平成22年 備  考
新規HIV感染者 1,019人 1,075人 過去5番目に多い数字
新規エイズ患者 467人 469人 過去2番目に多い数字


新規のHIV感染者については過去5番目に多い数字なのですが、こちらも正式版が出てきたときに増えているかも知れません。

ちなみに、新規HIV感染者の過去最多は平成20年(2008年)の1,126人です。

・・◇「いきなりエイズ」とHIV検査受検者数


あなたは「いきなりエイズ」という言葉をご存じですか?文字通り、HIVに感染していることに気がつかず、いきなりエイズを発症することを言います。

現在、日本ではHIV感染者として報告された人の約30%が「いきなりエイズ」を発症しています。「いきなりエイズ」を発症した人たちも、もしエイズ発症前にHIV検査を受けて感染が分かっていれば抗HIV治療によってエイズの発症を防げた可能性が高いのです。

「いきなりエイズ」が30%も存在することはとても残念なことです。

では、平成23年の「いきなりエイズ」発症率と、保健所などでのHIV抗体検査の受検数を合わせてグラフでご紹介します。

「いきなりエイズ」とHIV抗体検査数
平成23年「いきなりエイズ」とHIV抗体検査数(エイズ動向委員会データをグラフ化)

グラフの中の棒グラフが保健所などで行っているHIV抗体検査を受けた人の件数です。一方、折れ線グラフは「いきなりエイズ」の発症率です。

「いきなりエイズ」の発症率は次のように計算しています。

いきなりエイズ発症率=新規エイズ患者/(新規HIV感染者+新規エイズ患者)

すなわち、HIVに感染した人の中で、どれだけ「いきなりエイズ」を発症したかという指標です。(「発症率」というより、「報告率」、あるいは「出現率」とした方が正確かも知れません)

ここでの新規HIV感染者と新規エイズ患者は重複しません。例えば、平成22年に新規HIV感染者として報告された人が、翌年にエイズを発症しても、それを新規エイズ患者としてはカウントしません。その場合は、HIV感染者の病変者として扱われます。

つまり、新規エイズ患者というのは「いきなりエイズ」を発症した人を指します。

グラフを見てお分かりのように、「いきなりエイズ」の発症率は平成20年までは減少傾向にあったのですが、ここ3年は増加傾向に転じています。

それはちょうどHIV抗体検査数が減少し始めた時期と重なります。普通に考えると、HIV検査を受ける人が減れば、潜在的なHIV感染者が増えるので「いきなりエイズ」が増加する、こんな理屈が成立するのでしょうか。

しかし、繰り返しになりますが「いきなりエイズ」はエイズ発症前に治療を受けていれば防げる可能性が高いだけに、厚生労働省もHIV検査の呼びかけを強めています。

実際のところ、エイズを発症してから治療を受けるよりも、エイズ発症前から治療を受けた方が、その後の生存確率が高いのです。詳しくはこちら⇒『HIV検査だけがあなたを救う!』

国立国際医療研究センター戸山病院エイズ治療・研究開発センターの岡真一センター長が、「早期のHIV検査は救命的検査である」

と言われるのも、早期検査、早期治療によってエイズ発症を防ぐことが出来るし、エイズ発症前の治療が生存率が高いからです。

・・◇早期のHIV検査は救命的検査です


あなたが仮にHIVに感染しても、初期に風邪に似た症状が出るだけで、その後はエイズ発症まで何も自覚症状がありません。それゆえ、自分のHIV感染に気付かない人が多くいるのです。

あなたも私も、多くの人は何かの自覚症状や不安、心配がなければ自ら進んで検査や治療を受けには行きません。

それは何もHIV感染に限った話ではなく、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病や、がん検診でも同様です。

どんな病気であれ、早期発見、早期治療がベストであることは言うまでもありません。特にHIV感染は早期に発見が出来ればエイズ発症を防げること、その後の生存率が高いことから、早期の検査が救命的検査と言えます。

私自身も、HIV検査を受けることはとても怖かったのですが、しかし「いきなりエイズ」はもっと怖い、そう考えてHIV検査を受けることが出来ました。

あなたに自覚症状が何もなくても、HIV感染の心当たり、思い当る過去があるなら、ぜひ一度はHIV検査を受けてみることをお勧め致します。全国の保健所では無料・匿名でHIV検査が可能です。

もしも、あなたに保健所には行きたくない、行けない理由や事情があるなら、あなたの自宅でHIV検査をすることも可能です。

HIV検査は早期に受けることが大事だということを忘れないで欲しいと思います。

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