HIV感染と子宮頸がんの関連性について情報をお伝えしたいと思います。
以前、当サイトでは「浸潤性子宮頸がん」と言う記事を掲載しました。
浸潤性子宮頸がんはHIV感染者が発症した場合、エイズ患者と認定されるエイズ指標疾患の1つです。
その子宮頸がんなのですが、この本にとても気になる記事が載っていました。
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「HIV/AIDS患者のトラブルシューティングとプライマリ・ケア」 岩田健太郎 編 南山堂
同書によると、
『HIV感染者は健常人に比べて子宮頚部の異常発生リスクが10倍高い。』
と言うことです。
なぜこんなにリスクが高くなるかと言えばHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染と免疫不全が関係しているからです。
子宮頸がんは肺がんや大腸がんなど他のがんと異なり、ウイルス感染によって発症するがんです。
うつるがんなのです。
そしてHIV感染による免疫不全が進めば原因菌であるHPVが感染しやすくなるし、感染後のがん細胞発生リスクも高くなります。
つまり、免疫不全になるとウイルスが感染しやすくなるし、がん細胞の発生も起きやすくなるのです。
私が読んだ多くのがんに関する本によれば、私もあなたも人間は誰でも毎日がん細胞の元になる細胞が生まれています。
しかし、その細胞は私たちの免疫機能が退治してくれるため本物のがん細胞になることはありません。
しかし、免疫機能が弱っていると全てのがん細胞の元を退治することが出来ず、中にはそのままがん細胞として大きくなっていくものが現れてしまうのです。
これが何年もの時間をかけてがんとなっていきます。
つまり、HIV感染による免疫不全はがん細胞の元を攻撃して退治する力を弱めてしまうのです。
それゆえ先ほども書いた通り、HIV感染者は健康な人に比べて10倍も子宮頸がんになるリスクが高くなると言う訳です。
むろん、HIV感染による免疫不全がリスクを高めてしまうのは子宮頸がんに限りません。
日和見感染症の多くは感染、発症リスクが高まります。
それだけ私たちは自分の免疫力に守られて健康な生活を送っていると言うことですね。
いったん免疫力が破壊されてしまうと全くの無防備状態となり、細菌やウイルスなど外敵にやられてしまいます。
ヒトパピローマウイルスの感染、がん細胞発生から子宮頸がんという流れも免疫力が弱くなればリスクが高まるのです。
そしてそのリスクは健康な人の10倍も高いと言うことです。
今回はHIV感染に伴う免疫不全が子宮頸がんのリスクを10倍も高めると言う情報をお伝えしました。
あなたのHIV感染予防、HIV検査のきっかけになれば幸いです。
なお、子宮頸がんにはワクチンがありますが、HIV感染者におけるワクチンの有効性、安全性については研究中だそうです。
冒頭にご紹介した本にはそう書かれていました。
なお、子宮頸がんは他のがんと異なり、発症のピークが30代後半と、若い人に多いがんです。
子宮頸がんの定期検査と合わせてHIV検査も同時に受けることをお奨め致します。
郵送式の検査キットでも、HIV、ヒトパピローマウイルス、子宮頸がんの検査キットがあります。
病院へ行く時間のないあなたはぜひ使ってみて下さい。
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