今回はエイズ指標疾患の1つである、原発性脳リンパ腫について私の調べたことをあなたにお伝えします。
エイズ指標疾患の中でも発症頻度は小さく、厚生労働省エイズ動向委員会の発表では2015年(平成27年)の報告件数は全428件中わずかに2件でした。
◇原因不明の原発性脳リンパ腫
リンパ腫とは、文字通りリンパ組織に発生する腫瘍のことです。首や足の付け根、脇などのリンパ節に発症することが多い病気です。
今回の脳リンパ腫は悪性のBリンパ球が脳内で増殖する病気です。脳腫瘍全体の約3%がこの脳リンパ腫だそうです。
しかし、元々脳にはリンパ組織はありません。なのになぜか、リンパ腫が発生してしまうのです。
この理由、発生のメカニズムは現在もまだ解明されていないそうです。
また、脳リンパ腫の前に「原発性」とついています。この原発性とはどういう意味かと言うと、他の病気の結果として引き起こるのではなく、その臓器自体の病変によって引き起こされる場合を原発性と言います。
先ほど例に出したような首とか脇とかで発生したリンパ腫が転移して脳に出来た腫瘍ではなく、いきなり脳で発生したリンパ腫と言う意味になります。
エイズ指標疾患の1つではありますが、HIV感染との直接的な因果関係は分かったいないようです。
記憶に新しいところでは、2017年1月、俳優の松方弘樹さんがこの病気で亡くなっています。
日本では10万人に1人の確率で発症するそうです。0.001%の確率です。
一方、エイズ動向委員会の発表ではエイズ指標疾患の過去累計における原発性脳リンパ腫の割合は0.8%です。
非HIV陽性者と比較するとHIV陽性者の発症確率が非常に高いことが分かります。
◇原発性脳リンパ腫の症状と治療法
主な症状としては、身体の麻痺やけいれん、視力障害、知能低下(認知症)、言語障害、頭痛、吐き気、嘔吐、などです。
いったん発症すると病気の進行は早く、どんどん悪化していきます。
原発性脳リンパ腫の治療法としては、放射線治療と抗がん剤による化学療法の2通りがあります。
通常のがん治療ではこの他にも外科手術と言う方法もあります。
しかし脳リンパ腫の場合は手術で全ての腫瘍を除去することは不可能なので行いません。
放射線は有効な治療法なのですが、高齢の患者に行うと脳が委縮して後遺症として認知症が出ることがあります。
ただ、効果としては70%~80%の患者さんで腫瘍が小さくなるそうです
中にはすっかり腫瘍が消えてしまうケースまであるそうです。むろん、これ極まれなケースです。
それから、近年は化学療法の研究が進み、放射線よりもこちらが治療のメインになりつつあるそうです。
むろん、両方を併用する治療もあります。どの治療法を選択するかは患者個々のケースによって主治医の判断によります。
ただ、残念ながら色んな治療をほどこしても再発率、死亡率が高い病気です。
私が調べたデータによると、平均余命は凡そ3年~6年ほどとなっていました。
以上、今回はエイズ指標疾患の1つである原発性脳リンパ腫について概要をお話しました。
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