反復性肺炎はエイズ指標疾患の1つです。
1年以内に2回以上の急性肺炎が臨床上又はX線写真上認められた場合にエイズ患者と診断されます。
つまり、「反復性」の定義は1年以内に2回以上の反復です。
◇そもそも肺炎とは?
23種類あるエイズ指標疾患のうち、「肺炎」と名の付く病気が3つあります。
●ニューモシスチス肺炎
●反復性肺炎
●リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成
この3つです。
では、そもそも肺炎とはどんな病気なのでしょうか。
一般的な肺炎は細菌、ウイルス、真菌などの病原菌による感染症です。肺に炎症を起こし、まず呼吸器系に症状が出ます。そして全身へと症状が広がっていきます。
どんな症状かというと、
●38度以上の高熱
●悪寒
●咳、たん
●息切れ
●胸の痛み
●全身の倦怠感
こうした症状が長期間続きます。
重症化すると呼吸不全に陥り、死に至ることもあります。
感染初期の症状は風邪と似ていて、風邪だと思っていたらなかなか治らず、病院に行ったら肺炎だった、ということがあるのです。
現在、日本では肺炎はがん、心疾患に次ぐ死亡原因の第3位であり、年間に約12万人が亡くなっています。(2015年)
そして、亡くなった人の97%近くが65歳以上の高齢者なのです。
◇反復性肺炎とは?
では、エイズ指標疾患にあげられている反復性肺炎とはどんな病気でしょうか。
冒頭に定義を説明したように、1年以内に2回以上の肺炎を繰り返すと「反復性肺炎」と診断されます。通常の免疫力を持つ人は1年に2回以上も肺炎になることはまずありません。
しかし、CD4値が200以下になるくらい免疫力が低下すると、反復性肺炎になる可能性があります。ただし、CD4値には諸説あって、300以下でも反復性肺炎の可能性が大きくなるとする見解もあります。
HIV感染者における細菌性肺炎で最も多いのは肺炎球菌によるもので、全体の70%を占めるそうです。また、HIV感染者は健康な人に比べて肺炎球菌による肺炎を発症するリスクが5倍から8倍も高いそうです。
つまり、HIV感染者は免疫力低下によって肺炎球菌に感染しやすく、また繰り返し発症しやすくなるのです。
1992年、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)はHIV感染者に繰り返し肺炎が見られることから反復性肺炎をエイズ指標疾患に加えました。
我が国においてもアメリカ同様、反復性肺炎はエイズ指標疾患に指定されています。
実際に、1年間にどのくらいエイズ指標疾患としての反復性肺炎が報告されているのか見て見ましょう。
●2013年 9件
●2014年 4件
●2015年 4件
こんな感じです。
エイズ指標疾患の中では、それほど頻度の高い病気ではありません。
今回はエイズ指標疾患の1つである、反復性肺炎について説明しました。
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