「リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成」はエイズ指標疾患の1つです。
当サイトではエイズ指標疾患を1つずつ取り上げて説明してきましたが、今回が最後になります。
なぜ、「リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成」を一番最後に残しておいたのか。
実は非常に資料が少なくて、調べるのに大苦戦したからです。
わずかばかりの解説になってしまいましたが、どうぞお許し下さい。
【今回のテーマと目次】 ・ ●テーマ:「リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成」とは? ・ 1.リンパ性間質性肺炎 ・ 2.肺リンパ過形成 ・ 3.まとめ |
1.リンパ性間質性肺炎
リンパ性間質性肺炎はエイズ指標疾患の1つです。ただし、年齢が13歳未満とされています。
すなわち母子感染によってHIVに感染し、その後エイズを発症したケースです。
どのくらい該当のエイズ患者がいるか、エイズ動向委員会のデータを見ると
●2015年 0件
●2014年 1件
●2013年 1件
このようになっています。
エイズ指標疾患全体から見れば非常に発症頻度の低い疾患であると言えます。
では、具体的にどんな病気なのか説明しましょう。
一般に肺炎と言えば細菌やウイルスなどの病原菌が肺の細胞に感染して炎症を起こす病気です。
症状としては発熱、咳、胸痛、呼吸困難、痰などが長引きます。
そこでリンパ性間質性肺炎なのですが、ここで注目するのは「リンパ性」であること、「間質性」であること、この2点です。
●リンパ性
リンパ性間質性肺炎における「リンパ性」とは何か?
色々調べて見ると、これは「リンパ球性浸潤」と言うことらしいと分かりました。
これもまた難解ですが、要するに免疫細胞であるリンパ球が肺の中に入り込んでいる(浸潤している)状態を指します。
●間質性
「間質性」と言うのは、文字通り間質において炎症を起こした肺炎と言う意味です。
下の図をご覧下さい。
肺の細胞は本来の肺の機能を果たす実質と、隣同士の肺胞を結合させるための間質から成っています。
間質性肺炎ではこの間質で炎症が起きます。そしてリンパ球がこの間質に集まってくるのです。
リンパ性間質性肺炎、お分かり頂けたでしょうか。
多少なりともネット上で解説している医療サイトがありますから、詳しく知りたいあなたは検索してみて下さい。
しかし、相当医学的な知識がないと理解は難しいと思います。
2.肺リンパ過形成
さて、リンパ性間質性肺炎は何とか説明しましたが、こちら肺リンパ過形成は全く資料が見つかりませんでした。
エイズ指標疾患の1つである、とする説明は専門書でも医療サイトでも、多数見つかります。
しかし病名は出て来るものの、どんな病気なのか説明している記事が全く見つかりません。
病名からすると、肺でリンパ球が過剰に形成されるのか・・・などと推測してしまいます。
エイズ指標疾患の1つとして、「リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成」と表記されているところから考えると、リンパ性間質性肺炎に関連した症状なのだろうと思います。
しかし正確な説明記事がないので素人の当てずっぽうでは記事になりません。
今回は説明不可でご容赦願います。
また説明記事が見つかり次第、当記事に追加したいと思います。
3.まとめ
リンパ性間質性肺炎は13歳未満のHIV陽性者において、ニューモシスチス感染後の肺疾患の最も一般的な病気だそうです。
同時に13歳未満のエイズ指標疾患では最も患者数が多い疾患でもあるそうです。
とは言っても、前半に説明したように発症件数は1年に1件あるかないか、と言う低い頻度となっています。
以上、今回はエイズ指標疾患の1つである「リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成」について説明しました。
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