2017年(平成29年)のエイズ動向正式版が厚生労働省エイズ動向委員会より発表になりました。(8月27日付)

このデータから2017年におけるエイズ指標疾患の分布を調べてグラフ化してみました。

この記事をあなたのエイズ予防にお役立て下さい。

■情報元『平成29(2017)年エイズ発生動向年報』

 

◇2017年のエイズ指標疾患

エイズ指標疾患とは、文字通りHIV感染者がエイズを発症したかどうかを判定する際の指標となる疾患のことです。HIV感染者がエイズ指標疾患のどれか1つでも発症したとき、エイズ患者と認定されます。

その指標となる疾患は全部で23種類指定されています。

ただし、23種類の疾患をまんべんなく発症するわけではなく、一部の疾患に集中しています。

では、2017年(平成29年)にエイズ患者と認定された413人の患者は、どのエイズ指標疾患を発症したのでしょうか。エイズ動向委員会のデータから調べてグラフ化してみました。

例によって今回も日本人と外国人を別々にデータを検証してみました。

 

●日本人のエイズ指標疾患

厚生労働省エイズ動向委員会の発表によれば、2017年に報告されたエイズ患者は413人でした。そのうち、日本人は369人でした。

この369人はHIV陽性で、なおかつ1つ以上のエイズ指標疾患を発症した人たちです。どんなエイズ指標疾患を発症したのか、件数を調べたのが下の表1です。

1人の患者が複数のエイズ指標疾患を発症しているケースもあるため、疾患の合計は369より多く、529疾患が報告されています。

1985年からの累計件数と合わせてご覧下さい。

病名 2017年 累計
ニューモシスティス肺炎 227 4,157
カンジダ症 105 2,193
サイトメガロウィルス感染症 63 1,146
HIV消耗性症候群 35 722
HIV脳症 23 330
カポジ肉腫 14
320
非ホジキンリンパ腫 13 241
進行性多発性白質脳症 13 123
単純ヘルペスウィルス感染症 9
175
クリプトコックス症 7 176
非結核性抗酸菌症 6 94
反復性肺炎 5 134
活動性結核 3 374
化膿性細菌感染症 2 83
トキソプラズマ脳症 2 117
原発性脳リンパ腫 1 60
クリプトスポリジウム症 1
28
サルモネラ菌血症 0 23
リンパ性間質性肺炎 0 31
コクシジオイデス症 0 1
ヒストプラスマ症 0 3
イソスポラ症 0 2
浸潤性子宮頸癌 0 2
合計 529 10,535

表1.日本人のエイズ指標疾患

 

表1からお分かりのように、エイズ指標疾患で報告の多かった上位3件を見るとこんな感じです。

 

1位 ニューモシスティス肺炎 227件(42.9%)

2位 カンジダ症 105件(19.8%)

3位 サイトメガロウィルス感染症 63件(11.9%)

 

となっています。

この3疾患で実に全体の74.7%を占めています。

過去のデータを見てもやはりこの3疾患が多く、この傾向はずっと変わっていないようです。

表1をグラフ化したものが、図1です。

エイズ指標疾患2017日本人
図1.日本人のエイズ指標疾患

グラフで見るとニューモシスティス肺炎が断然多いのがよく分かります。

ニューモシスティス肺炎の詳しい説明はこちらからどうぞ。

『ニューモシスティス肺炎』

その他のエイズ指標疾患についてもこのページからご覧下さい。

『エイズ指標疾患とは』

 

●外国人のエイズ指標疾患

では次に外国人のエイズ指標疾患を見てみましょう。エイズ動向委員会の発表によれば、2017年の外国人エイズ患者は44人でした。エイズ指標疾患の分布は下の表2の通りです。

病名 2017年 累計
ニューモシスティス肺炎 19 557
カンジダ症 12 283
サイトメガロウィルス感染症 7
94
トキソプラズマ脳症 6
86
活動性結核 4 197
HIV消耗性症候群 3 164
非ホジキンリンパ腫 1
38
イソスポラ症 1 5
HIV脳症 1 44
リンパ性間質性肺炎 1
8
単純ヘルペスウィルス感染症 1
33
クリプトコックス症 1
69
カポジ肉腫 0
38
ヒストプラスマ症 0 4
サルモネラ菌血症 0 7
クリプトスポリジウム症 0 2
原発性脳リンパ腫 0 13
非結核性抗酸菌症 0 24
進行性多発性白質脳症 0 9
化膿性細菌感染症 0 19
コクシジオイデス症 0 0
反復性肺炎 0 24
浸潤性子宮頸癌 0 1
合計 57 1,719

表2.外国人のエイズ指標疾患

2017年の外国人エイズ指標疾患の上位3疾患は次の通りです。

 

1位 ニューモシスティス肺炎 19件(33.3%)

2位 カンジダ症 12件(21.1%)

3位 サイトメガロウィルス感染症 7件(12.3%)

 

この3疾患で全体の66.7%を占めています。

割合は異なりますが、日本人も外国人も上位3疾患は同じでした。

 

表2をグラフにしたものが図2になります。

エイズ指標疾患2017外国人
図2.外国人のエイズ指標疾患

外国人と日本人を比較してみると、3位以下に多少の差はありますがほぼ同じ頻度であることが分かります。

 

●日本人のエイズ指標疾患累計(1985年~2017年)

では、最後に日本人のエイズ指標疾患を1985年からの累計でご覧頂きましょう。

図3をご覧ください。

エイズ指標疾患日本人累計2017
図3.日本人のエイズ指標疾患累計

1985年からの累計でも上位3疾患は2017年と同じです。

 

1位 ニューモシスティス肺炎 4,157件(39.5%)

2位 カンジダ症 2,193件(20.8%)

3位 サイトメガロウィルス感染症 1,146件(10.9%)

 

エイズ指標疾患はHIVに感染しなくても発症することがあります。HIV感染症特有の病気ではありません。

しかし、たいていの医師、病院ではこれらの疾患を発症した患者を診察すれば、HIV感染の可能性を疑い、HIV検査を行うものと思います。

 

◇まとめ

HIV感染症はもはや致死的疾患ではなく慢性疾患に近い、と言われます。確かにエイズ発症前にHIV感染が見つかって、早期治療が叶えばそうなのかも知れません。

しかし、HIV感染が見つかった時すでにエイズを発症している、いわゆる「いきなりエイズ」状態の場合は必ずしもそうとは言えません。

早期治療をした場合と比較して生存率や後遺症に差があることが分かっています。

 

さて、エイズ動向委員会の発表によれば、2017年に報告されたエイズ患者の病変死亡件数は18件です。病変死亡報告は全数報告が義務化されていませんので、もしかすると実際はもっと多い件数かも知れません。

■情報元『平成29(2017)年エイズ発生動向年報』

 

そしてHIV感染が見つかった人の約30%はすでにエイズを発症していました。年齢が50歳以上に限定すれば、HIV感染者の2人に1人はエイズを発症していたのです。

こうしたエイズ動向委員会が発表しているデータを見ると、HIV感染、エイズをまるで他人事のように感じることの恐ろしさを痛感します。

HIV感染、エイズ発症は、誰にとっても体験するまでは「思ってもいない、予想外の出来事」でしょう。でも、私にも、あなたにも可能性がゼロとは言い切れません。

それゆえ、早期のHIV検査は私たちにとって救命的検査となります。

 

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