イソスポラ症はエイズ指標疾患の1つです。
私の保有するHIV/エイズ関連本において、エイズ指標疾患の1つとして登場しますが、名前だけで詳しい病気の説明はありません。
また、ネット上で検索してもほとんどヒットしません。
唯一、愛知県衛生研究所のホームページにやや詳しい記事が載っているだけです。
他にも数件見つかりましたが、恐らく愛知県衛生研究所の記事をコピーしたのだろうな、と思われるもが多かったです。
そういう訳で、残念ながら詳しい解説は当サイトでも出来そうにありません。
超概略、どんな病気かイメージだけでもお伝え出来ればと思います。
【今回のテーマと目次】 ・ ●テーマ:エイズ指標疾患におけるイソスポラ症 ・ 1.イソスポラ症とはどんな病気か? ・ 2.エイズ指標疾患としての頻度は? ・ 3.まとめ ・ |
1.イソスポラ症とはどんな病気か?
イソスポラ症とは、イソスポラ原虫による腸管感染症です。
イソスポラ原虫が飲み水や食品などを飲食することで体内に寄生し、激しい下痢や吐き気、腹痛を発症します。
イソスポラ原虫は人間や犬、猫などの哺乳類に寄生するのですが、それぞれ宿主が特化しており、人間に寄生するイソスポラ原虫が犬や猫に寄生することはありません。
人間に寄生するイソスポラ原虫は、ヒトイソスポラと戦争イソスポラの2種類がありました。
しかし、ヒトイソスポラはSarcocystis属に移されてしまい、現在では人に寄生するのは戦争イソスポラ1種類だけとなっています。
私が調べたところ、イソスポラ原虫はEimeriidae(アイメリア)科に属する原虫です。
一方、Sarcocystis属と言うのは肉胞子虫(にくほうしちゅう)または住肉胞子虫(じゅうにくほうしちゅう)に属する寄生性原生生物のことです。
人に寄生するのは戦争イソスポラなのですが、すごい名前ですね。
頭に「戦争」とついた病原菌は他に知りません。
これは第一次大戦中に兵士の間で流行したことから名前がついたそうです。
普通に免疫力のある健康な人なら、感染しても数日から数週間で治ります。
エイズ指標疾患になっているのは免疫力低下による日和見感染症としてのイソスポラ症であり、認定の条件として
「1ヶ月以上の下痢を伴うもの」
とされています。
う~ん、1ヶ月以上も下痢が続いたら、これはきついですね。命に関わると思います。
2.エイズ指標疾患としての頻度は?
さて、エイズ指標疾患としてのイソスポラ症はどんな頻度で報告されているのでしょうか。
エイズ動向委員会のデータを調べて見ると、1985年からの累計でも合計6件が報告されただけです。
その6件も日本人は2件のみ、残り4件は外国人です。
一番近いところでは2012年に日本人1名が報告されています。
このように、日本におけるエイズ指標疾患としては非常に報告頻度の低い日和見感染症と言えます。
3.まとめ
今回はエイズ指標疾患の1つである、イソスポラ症について調べてみました。
エイズ指標疾患としてのイソスポラ症は累計で6件のみです。
エイズ指標疾患以外を合わせた累計でも20件ほどしか報告されていないそうです。(1980年以降)
日本国内で感染することはまず考えられません。
海外で生水、生食品を食べないようにご注意下さい。
早期のHIV検査はエイズ発症を防ぎ、救命的検査となります。
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