HIVの感染力はとても弱く、感染ルートはごく限られています。

HIV感染症は今でこそ致死的疾患ではなくなりましたが、それでもまだ完治することの出来ない感染症です。

でも、実はHIVはウイルスの中でも非常に感染力の弱いウイルスで、その感染ルートは限られています。

HIVの感染ルートを知って、あなたのHIV感染予防にお役立て下さい。

◇HIV感染を恐れるあまり・・・

1980年代の後半、初めて日本でエイズ患者が見つかったとき、エイズパニックが起きました。

そのパニックの原因はHIVの感染ルートに対する知識と情報が決定的に不足していたために起きたパニックだったのです。

最初に起きたエイズパニックは、長野県松本市でした。あるフィリピンからの出稼ぎ女性が、フィリピンに帰国後、HIVに感染していたことが発覚しました。

そのフィリピン女性が松本市で売春行為を行っていたことが分かったため、まさに蜂の巣をつついたような大騒ぎになりました。

松本市民であると言うだけで、旅館やホテルが宿泊を拒否したり、同じ松本市内でも外国人であると言うだけで銭湯やスーパーなどが門前払いをしたのです。

それらの差別、偏見は全て「HIV感染恐怖症」から生れた全くバカげた意味のないものでした。

HIVが、まるで風邪やインフルエンザみたいに感染するイメージを持たれていたのです。

まぁ、もっと正確に言えば、まるでエイズの正体が分からない怖さだったのかも知れません。

誰もHIVやエイズのことを正確には知らなかったのです。医療の専門家である医者でさえ、エイズ患者お断りとしていた時代です。

このエイズパニックは今からもう26年も前のことですが、未だにHIV感染の正しい知識、情報を持っていない人は大勢います。

あなたはぜひ、HIV感染の正しい知識を知っておいて下さい。

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◇HIV感染の基本とは?

物事は何でも基本が大事です。HIV感染についても、基本を知っていれば無用な心配や不安を感じることはなくなります。

HIV感染とは、感染者の「体液」と、あなたの「粘膜」の出会いである。

これがHIV感染の基本です。あなたはこの基本を十分理解しておいて下さい。

一般に体液と言えば、次のようなものを指します。

血液・汗・涙・唾(つば)・鼻水・精液・膣液・母乳

まぁ、もっと言えば消化液(胃液や胆汁など)、リンパ液、組織液なども体液と呼ばれることがあります。

しかし、HIV感染に関与する体液は、

血液・精液・膣液・母乳

この4つです。それ以外の涙や鼻水、唾液には感染するほどのHIVが含まれていません。

そして、粘膜部とは、

性器(ペニス・膣)、肛門、直腸、尿道、口腔(口の中)

などを指します。

すなわち、HIV感染とは、

「HIV感染者の血液、精液、膣液、母乳の中に含まれるHIVが、あなたの性器、肛門、口腔などの粘膜部から体内に侵入してきたときに起きる」

のです。

逆に言えば、粘膜部以外の皮膚を通して感染することはありません。

HIV感染者の血液に指や手が触れたくらいでは感染しないのです。(指や手に傷、炎症などがあれば感染する可能性がある)

HIVは健康な皮膚からは感染出来ません。あくまで粘膜部からしか感染しないのです。

では、このHIV感染の基本を、3つの具体的な感染ルートに分けて説明していきましょう。

その3つのHIV感染ルートとは、

●性行為感染

●血液感染

●母子感染

以上の3つです。

HIV感染のルートはこの3つだけで、飛沫感染や食器、衣類、などを通しての感染はありません。

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◇2015年における感染ルートの実態とは?

まず、2015年における新規HIV感染者、新規エイズ患者の感染ルートをご覧下さい。(いずれも厚生労働省エイズ動向委員会発表資料による)

新規HIV感染者の感染ルート

平成27年における新規HIV感染者の感染ルートは以下の通りでした。

感染ルート 件数 比率(%)
異性間性的接触 196 19.5%
同性間性的接触 691 68.7%
静注薬物使用 2 0.2%
母子感染 1 0.1%
その他 21 2.1%
不明 95 9.4%
合計 1,006 100.0%

(表2)新規HIV感染者感染ルート

HIV感染ルート

●性行為感染⇒88.2%

●血液感染⇒0.2%

●母子感染⇒0.1%

圧倒的に性行為感染が多く、全体の9割近くに及んでいます。

 

新規エイズ患者の感染ルート

平成27年における新規エイズ患者の感染ルートは以下の通りでした。

感染ルート 件数 比率(%)
異性間性的接触 95 22.2%
同性間性的接触 250 58.4%
静注薬物使用 3 0.7%
母子感染 0 0.0%
その他 6 1.4%
不明 74 17.3%
合計 428 100.0%

(表3)新規エイズ患者感染ルート

エイズ感染ルート

●性行為感染⇒80.6%

●血液感染⇒0.7%

●母子感染⇒0.0%

新規エイズ患者においても性行為感染が圧倒的に多く、全体の8割以上を占めています。

 


以上のように、2015年の実績からみると、HIVの3つの感染ルートのうち、性行為感染が最も多く、血液感染、母子感染はごくわずかしか発生していないことが分かります。

この傾向は2015年に限らず、毎年ほぼ同じ比率で継続しています。

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◇性行為感染とは?

では、HIV感染ルートにおける性行為感染とは、いったいどんな感染でしょうか。先にあげた感染の基本を思い出して下さい。

HIV感染とは、感染者の「体液」と、あなたの「粘膜」の出会いである。

そして、性行為こそは、まさにこの「体液」と「粘膜」が出あう行為そのものです。

ゆえに、HIV感染の中でもこの性行為感染ルートが圧倒的に多いのです。

性行為における、この2つの出会いについては、今さら私が説明するまでもなく、あなたもお分かりだと思います。

ただ、性行為感染においては、次の点にくれぐれもご用心下さい。

膣への挿入行為をしなくても、HIV感染者の「体液」とあなたの「粘膜」が接触すればHIVに感染する可能性がある。

これは何を意味しているかと言えば、

●オーラルセックス

●アナルセックス

●素股行為

これらの行為でもHIVは感染する可能性がある、と言うことです。

特に、同性間の性行為によるHIV感染が多いのは、アナルセックスのためであると言われています。

アナルセックスの場合、挿入したときに小さな傷がついたり、出血しやすいのでHIVの感染確率が大きくなるのです。

しかも避妊の必要がないのでコンドームを使用しないセックスも多いでしょう。

また、オーラルセックスで感染する可能性があることを知らない人はとても多くいます。

実は私も全く知りませんでした。今にして思えば冷や汗もんです。

素股行為とは、膣挿入をせずに、男性の性器を女性の股にはさんで圧迫、摩擦する行為です。

いわゆる本番行為のない性風俗などで行われています。。

この行為を行うことによって、女性からは膣分泌液が出てくるし、男性もカウパー腺液(先走り液)や射精までいけば精液が出ます。

当然、感染者の膣分泌液やカウパー腺液、精液にはHIVが含まれており、あなたの粘膜部と接触すればHIV感染の可能性があります。

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◇血液感染とは?

血液感染とは、HIV感染者の血液が、あなたの血液に入ってくる感染ルートです。

当然ですが、体液と粘膜部の接触による感染ルートよりも非常に高い確率でHIV感染が起きます。

具体的にHIV感染が起きる血液感染とは、次の3つのケースがあります。

輸血によるHIV感染

かつて血友病患者への非加熱製剤投与で、多くのHIV感染者を生んだ悲しい出来事がありました。

HIVに汚染された血液を輸血された場合、非常に高い確率でHIVに感染します。そのため、献血で集めた血液は全件HIV検査を行っています。

薬物回し打ちによるHIV感染

これは、同じ注射器を使って、何人もの人が麻薬などの薬物を回し打ちすることによって起きるHIV感染です。

病院などの医療現場では、注射針、注射器は使い捨てがほとんどで、ガラス製の殺菌消毒して再利用する注射器は見かけなくなりました。(安全面からすれば当然ですね)

でも、薬物常用者の間では同じ注射器使い回しによるHIV感染が起きています。

日本では感染件数が少ないのですが、海外では非常に多く見られる感染ルートです。

医療事故によるHIV感染

これはHIVの研究現場などで、HIVに汚染された血液の容器が誤って破損し、研究者の傷口から感染した場合などです。

非常にまれなケースであり、このルートで感染した人はほとんどいません。

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◇母子感染とは?

母子感染には、次の3つのケースがあります。

妊娠中のHIV感染

胎盤から胎児へHIVが感染する可能性があります。普通、妊娠3ヶ月くらいに感染の検査を行います。もしもHIV感染が見つかれば治療を行い、感染を防ぎます。

出産時のHIV感染

事前に母親のHIV感染が分かっている場合には、帝王切開の手術によって赤ちゃんを取り出します。

これは産道を通過するときに、HIVを含んだ母親の血液に赤ちゃんが直接触れることを少しでも避けるためです。

母親は絶対に手術しなければいけない、と言うきまりがある訳ではありませんが、少しでも危険の少ない方法でと願い、手術を選ぶことが多いそうです。

授乳によるHIV感染

母乳にもHIVは含まれています。従って、生まれた赤ちゃんは母乳ではなく粉ミルクで育てることになります。

こうしたHIVの母子感染は、何も対処しない場合は感染確率15%から35%と言われています。

しかし、HIV検査で母親が陽性であることが分かっていれば、今説明したような対処によって、HIVの感染確率を0.6%から1%まで下げることが出来ます。

エイズ動向委員会の報告データによると、2010年~2015年の6年間に母子感染は合計8件発生しています。

私が調べたところ、8件のうち数件は駆け込み出産で事前のHIV検査を受けていませんでした。

恐らく他の母子感染も同様ではないでしょうか。

母体のHIV感染が分かっていればかなりの確率で母子感染を防ぐことが可能なだけに残念です。

 

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◇HIVの感染ルートを断つには?

何と言ってもコンドームの使用です。HIV感染の基本である、体液と粘膜を物理的に遮断することが出来ます。

オーラルセックス、アナルセックスのときにもコンドームを使用することが大事です。

避妊とHIV感染予防は全く別の話です。妊娠の可能性がなくてもコンドームを使いましょう。

一方で、コンドームで避妊したカップルの14%は避妊に失敗して妊娠したと言うデータもあります。

コンドームも正しい使用法でないと予防効果がありません。

ネットで探せばコンドームの正しい使用法はいくらでも見つかります。

くれぐれも正しい使用法でHIV感染を予防して下さい。

 

◇まとめ

●HIV感染の基本は、感染者の体液と、あなたの粘膜部の出会いである。

●HIV感染の可能性がある体液とは、血液、精液、膣液、母乳の4つである。

●粘膜部とは、性器、肛門、直腸、尿道、口腔などである。

●HIVの感染ルートは、性行為感染、血液感染、母子感染、この3つである。

●日本では性行為感染が多く、中でも同性間の性的接触による感染が多い。

●HIVは感染力の弱いウイルスであり、日常生活で感染することはない。

 

最後にもう1つだけあなたに注意して欲しいことを書きます。

性行為による感染は何もHIVに限った感染ルートではありません。

梅毒やクラミジア、淋菌なども全く同じ感染ルートです。

従って、もしもあなたにHIV感染の不安があれば、それは同時に梅毒やクラミジアも危ないことを意味しています。

特にHIVと非常に重複感染が多いのが梅毒、B型肝炎です。

これらは重複感染すると単独感染に比べて症状が重くなったり、病気の進行が早くなったりすることがあります。

しかも他の性感染症に比べて健康被害は深刻かつ重大です。

保健所でHIV検査の他に梅毒やB型肝炎の検査も行っているのはこうした背景があるからです。

あなたもHIV検査を受ける時、出来れば梅毒、B型肝炎、この2つは同時に検査してもらうといいですね。

私も過去3回、同時検査を受けています。幸なことに全て陰性でした。

どんなに予防に注意しているといっても、その予防が完璧かどうかは検査で確かめる以外に方法はありません。

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