HIV検査の抗原検査が(-)、抗体検査が(+)、これってHIVに感染してるの?


『HIV検査のマーカーとは?』と言う記事をご紹介しました。この記事では、HIV検査で検出する対象物(マーカー)にはどんなものがあるかを説明しました。

ここでは、もう一度それらのマーカーが、どんな時間軸で現れるのか、そしてその後どうなっていくのかを説明したいと思います。

◇HIV検査のマーカー

ここでもう一度、HIV検査のマーカーを思い出して下さい。マーカーは全部で3つありました。

●HIV抗体⇒HIVに感染することによって免疫機能が作り出すマーカー。

●HIV抗原⇒HIVのタンパク質の一種であるp24をマーカーとして検出する。

●IHV RNA⇒HIVのRNA遺伝子をマーカーとして検出する。

この3つです。『HIV検査のマーカーとは?』で使った図を再度出しておきます。


図1.hiv検査のマーカー

では、これらのマーカーが、あなたの体内に現れるのはいつ頃なのでしょうか。そして現れた後はどうなっていくのでしょうか?

下の図2をご覧下さい。


図2.HIVマーカーの推移

あなたの体内に現れる3つのHIVマーカーがどのくらいの時期に現れるのかを示した図です。

いろんな専門書や医療サイトを調べて作ってみました。ただ、時間軸の日付けは凡その目安として見て下さい。正確な日付けのデータがなかったのでイメージです。

では、早く現れるマーカーから順に説明していきます。

◇HIV RNA

HIVのRNA遺伝子を見つけるNAT検査のマーカーです。

HIV RNAの検出可能時期も、諸説あってどれが本当なのか分かりません。と言うか、恐らくは個人差もあって安全率をどのくらいで見るかによって変わるのだと思います。

私が調べた限りでは、HIV感染から11日経過するとHIV RNAの検出が可能とするものが多いようです。でも、中には6週間後が確実にNAT検査出来る時期だとする公的サイトもありました。

グラフを見てお分かりのように、HIV RNAはHIV感染後に急激に増えるのですが、その後HIV抗体が現れると減っていきます。

これはあなたの体にある免疫機能が抗体を作ってHIVを撃退するからです。ただし、残念ながらHIVが抗体によって完全に消滅することはなく、数年をかけて再び増殖してエイズ発症に至ります。

◇HIV抗原(p24)

次にあなたの体に現れるマーカーはHIV抗原です。これはHIVの部品の1つであるp24と言うタンパク質です。

どの本を見ても、HIV感染の比較的初期段階から検出が可能であると書かれているのですが、では具体的に何日目から検出可能なのか、具体的な日付けを書いた記事が見つかりません。

HIV感染後20日から30日くらいで検出可能、こんなイメージの記述がありました。

この抗原をマーカーとする検査は、後で説明する抗体と組み合わせて、「抗原・抗体検査」として保健所などでも使われています。一般的には第四世代検査と呼ばれています。

◇HIV抗体

HIV抗体は3つのマーカーの中では最も遅い時期にあなたの体内に現れます。

HIVに限らず、いろんな細菌、ウイルスがあなたの体内に侵入してくると、それを撃退しようとしてあなたの免疫機能は抗体を作り、侵入者を攻撃します。

ただ、抗体は感染してもすぐには出来ません。HIV抗体の場合、個人差も考慮して感染後90日が検出可能な時期とされています。

ただ、実際に抗体が作られ始めるのはグラフにもある通り30日後、40日後くらいからです。また、現在のHIV抗体検査では、IgMとIgGと言う2種類の抗体を検査しています。

第二世代のHIV検査まではIgGだけしか検査出来ませんでしたが、第三世代のHIV検査からIgMも検査が出来るようになりました。

グラフをご覧頂いてお分かりのように、同じHIV抗体でもIgMの方が早く出来るため、検出可能時期が早まります。

◇抗原・抗体検査にご注意

ある医療サイトに出ていた質問です。

『HIVの抗原・抗体検査で、抗原検査が陰性、抗体検査が陽性の場合、HIVには感染していないと思っていいのですか?』

こんな質問です。

この場合は残念ながら、HIVには感染している可能性大です。

例えば、クラミジア感染症でも同じような検査結果が出ることがあります。クラミジア感染症は抗生物質の投与で完治する病気なのですが、一度出来た抗体は完治しても残ります。

従って、クラミジア感染症が完治した後に検査すると、抗体検査では陽性(+)、抗原検査では陰性(-)が出ます。

ところが、HIV感染症の場合は事情が違います。HIV感染症で抗体検査が陽性(+)、抗原検査が陰性(-)の場合はHIVに感染しています。

先ほどのグラフをもう一度見て欲しいのですが、HIV抗原はいったん増えてから減っていきます。

これは、先にも説明しましたが、HIV抗体が出来てHIVを攻撃するため、HIVそのものが減っていくからです。でも、減ってはいきますが消滅することはありません。

つまり、抗原検査をして陰性になるくらい抗原の量が減ったとしても、HIVの感染状態は続いているのです。

HIVがあなたの体内にいったん感染すると、もう完全に消えてなくなることはありません。

このようにHIV抗原は抗体よりも早く現れるので感染初期のマーカーとしては有利なのですが、ある時期から量が減って検出出来なくなります。

そのため抗原検査単体で使われることはなく、抗体とセットで「抗原・抗体検査」として使われます。HIV感染初期は抗原を検出し、抗原が減った後は抗体を検出することが出来ます。

以上、HIV抗体、HIV抗原、HIV RNAの3つのマーカーがいつ頃の時期に出現して、その後どうなるのかを説明しました。

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