HIV消耗性症候群は23あるエイズ指標疾患の1つです。今回はこのHIV消耗性症候群について説明したいと思います。

私が持っているエイズ関連の本では必ずこのHIV消耗性症候群は23番目、一番最後に出てきます。

エイズ指標疾患の発症件数としては、2014年(平成26年)に39件が報告されており、全体の5.7%に当たります。ニューモシスティス肺炎、カンジダ症、サイトメガロウイルス感染症に次いで4番目に多い件数となっています。

詳細はこちら⇒『エイズ指標疾患とは?』

◇HIV消耗性症候群とは?

HIV消耗性症候群の簡単な説明には次のように書かれています。

●全身衰弱

●スリム病

この2つです。これ、何だか分かりにくいですよね。全身衰弱って、具体的にはどんな症状、どの程度の症状?スリム病って何?

そこでもっと詳しい説明を医療サイトで探してみると、こんなふうに説明されています。

国立エイズ治療・研究開発センターのホームページから

●以下のすべてに該当するもの

1) 通常の体重の10%を超える不自然な体重減少

2) 慢性の下痢(1日2回以上、30日以上の継続)又は慢性的な衰弱を伴う明らかな発熱(30日以上にわたる持続的もしくは間歇性発熱)

3) HIV感染以外にこれらの症状を説明できる病気や状況(癌、結核、クリプトスポリジウム症や他の特異的な腸炎など)がない。

なるほど、これなら分かりますね。下痢、発熱、体重減が長期に渡って続く、繰り返される症状という訳です。むろん、これらの症状はHIVに感染していなくてもあり得るので、あくまでエイズ指標疾患として診断されるのはHIV感染者にこうした症状がみられた場合です。

HIV消耗性症候群は他の日和見感染症とは異なり、何かの細菌やウイルスに感染して発症するものではありません。HIV感染に伴う食事摂取の低下、代謝異常、吸収の低下、下痢などが組み合わさって起きると考えられています。

当サイトでもすでに以下のような関連記事を掲載しています。

●HIV感染症と倦怠感

●発熱からHIV感染を疑う?

●下痢からHIV感染を疑う?

こうした症状がエイズ指標疾患である場合も考えられます。

ただ、注意して欲しいのは、こららの症状が単独の場合はエイズと診断されません。「すべてに該当する」場合にエイズと診断されます。

そこで思い出すことがあります。かつて私の職場の部下が長期タイのバンコクに出張したことがありました。そこで彼は夜な夜な遊んで回りました。

そして帰国後、1ヶ月くらいから痩せはじめ、3ヶ月もするとまるで別人のごとく痩せてしまいました。出張前の10%減どころではありません。

さすがにこれは異常だ、どこか悪いのではないか、そう思った時に浮かんだのはエイズです。私はその部下にHIV検査を勧めました。

彼は保健所ではなく病院へ行って、HIV検査の他にもどこか異常がないか検査をしてもらいました。幸いなことに、彼はどこにも異常は見つかりませんでした。

その当時、彼の身の上に起きたことは原因不明の体重減だけであり、発熱や下痢などの症状はありませんでした。しかもそれで寝込むこともなく、元気に仕事もしていたし普通に生活していました。

今思えば、体重減だけではHIV消耗性症候群とは言えないのですね。

まぁ、しかしバンコクでHIV感染の可能性があった訳ですから、HIV検査は正解だったと思います。実際、感染していても不思議ではなかったのですから。

 

◇スリム病とは?

冒頭のHIV消耗性症候群の簡単な説明に出てくるスリム病ですが、これは原因不明で痩せる病気です。原因が分からないので治療法も見つかっていないそうです。

また、中央アフリカではかなり前から「スリム病」と呼ばれるやせ細っていく風土病があり、これが実はエイズだった可能性があるとも言われています。

このあたりの資料は探してもあまり詳しく書かれたものが見つかりません。

さて、今回はエイズ指標疾患の1つである、HIV消耗性症候群について説明しました。体重減、発熱、下痢。1つ1つを見れば特別な症状ではありませんが、全部が重なって、しかも継続したり繰り返したりする場合は赤信号です。速やかに専門医に診てもらって下さい。

と言うより、どれが1つでも発症したらその時点で病院へ行くことですね。

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