HIV・エイズの症状>HIV感染者の認知障害

HIV感染による中枢神経障害(HAND)について説明したいと思います。

当サイトではHIV感染による様々な症状をご紹介しています。それもどちらかと言えばHIV感染初期の症状に重点を置いています。

なぜかと言うと、自分がHIVに感染していることに気付かないあなたにHIV検査を受けて頂くきっかけになればと考えて記事を書いているからです。

ところが今回ご紹介するHIV関連の神経認知疾患(HAND:HIV Associated Neurocognitive Disorder)はHIVの感染初期に現れる症状ではなく、HIV感染からある期間が過ぎて発症する病気です。一般的な情報としてお読みください。

ARTによるHIV感染者の長期生存が可能になった現在、HANDは大きな課題の1つだそうです。

◇HIV関連の神経認知疾患(HAND)とは?

HANDとは、HIVが直接中枢神経に侵入して毒性を発揮して起きたり、あるいはHIV感染による体内の慢性的な炎症が影響して神経障害を起こすものだそうです。

一般に人間の中枢神経と言えば脳と脊髄を指します。脳は人間の運動、感覚、意思、呼吸、反射など様々なコントロールを行っています。脊髄は末梢神経からの情報を脳に送り、脳からきた指令を末梢神経へ伝える中継基地の役割をしています。

従ってHANDが発症して脳や脊髄に障害が出ると、認知障害、運動障害、行動異常などの症状が出て日常生活に支障をきたします。私が調べたところによると、近年HANDによる重度の患者は減り、軽度の症状を訴える患者は増加傾向にあるそうです。

症状が軽度の場合、周囲から見て症状に気付くことは難しく、何かの症状が出ていてもそれが病気による異常なものか、もともとそうした性格、行動癖だったのか、判定するのが難しいケースもあるそうです。

まぁ、これは素人の私が考えてもそう思います。私の周囲にも、別にどこも病気でなくても奇抜な行動を日常的に行う人はいくらでもいます。

そして抗HIV医療においては抗HIV薬を決められた時間に、決められた量を服用することが重要です。それがHANDを発症した患者においては困難になるケースもあり、治療の障害になることもあるそうです。

抗HIV薬は医師の指示通りに服用しないと、HIVに耐性が出来て薬の効果がなくなります。飲み忘れや量を間違うことはとても危険なのです。

◇HANDの治療とは?

現在のところ、唯一の治療法はARTなのだそうです。HIV感染が原因で発症するのですから、ARTによって体内のHIVが減少することで症状は改善されます。

ただ、HANDも他の病気と同様で、早期発見、早期治療が何より大事だそうです。ところが現状ではHANDを簡単に検査する方法がなく、早期発見のためにも簡易検査法の開発が待たれるところです。

◇私が考思ったこと

今回、この記事を書いていて色んなことを考えました。新規のHIV感染者、エイズ患者は毎年報告され続けています。その累計人数は増加しています。2012年には2万人を超えました。(厚生労働省発表)

抗HIV医療、ARTの登場でHIV感染症は致死的疾患ではなくなりました。その結果、死ぬ人は激減し治療を受けている人は増加し続けているのです。そして長期の抗HIV医療における問題点、課題も見つかっています。

HIVが致死的疾患であった時代は治療期間はせいぜい数年間でした。しかし、今では何十年と治療は続くのです。当然のように新たな問題、課題が出てきます。

例えば高齢者のHIV感染者を受け入れる施設が足りないとか、薬の長期服用による副作用なども問題になっています。そして私自身もHIV感染に無縁ではないし、私の周囲にも抗HIV治療を受けている人がいます。

私はこの記事を書くことで、HIV感染予防、エイズ発症予防に関心を向けるだけでなく、抗HIV医療にも関心を向けるべき時代になったのだと改めて感じた次第です。

HIV・エイズの症状>HIV感染者の認知障害

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