HIV・エイズの症状>CD4数と生存率

HIV感染後のCD4数と生存率に関するデータをご紹介します。早期のHIV検査の重要性が再確認されます。

厚生労働省の関連サイトに、『HIV・HCV重複感染時の診療ガイドライン』というサイトがあります。これはHIVとB型肝炎ウイルスに同時に感染した場合の治療法について、ガイドラインを示した資料です。

かつては致死的疾患であったHIV感染症も、ART(Anti-Retroviral Therapy)と呼ばれる治療法が登場し、予後(治療の経過や見通し)は劇的に改善されました。そのため、エイズ関連死で亡くなるHIV感染者は激減し、代わりに長期の治療中に肝疾患でなくなる患者が増えているのです。

そして、このガイドラインの中に、次のような記事が書かれています。

『米国のCHORUS (Collaborations in HIV Outcomes Research-United States) database, 2001 によれば、平均39 歳のHIV 感染例の予後は、CD4 数≧ 200/μ l である場合には予測生存は32 年、CD4 数<200 μ l の場合は10 年と計算されている。』

CD4数とは、分かり易く言えばあなたの免疫力の指標です。健康な人だと700から1300くらいあります。そのCD4数が200を境にして、予測生存年数に大きな差があるとした内容です。

実際のCD4数とは、白血球の中のリンパ球の中のCD4陽性Tリンパ球の数を言います。これが1μL中にいくつあるかを示すものです。(1μLは、1リットルの百万分の1です)

あなたがHIVに感染すると、HIVはCD4陽性Tリンパ球に感染し、この中で自分のコピーを大量に作ると同時にCD4陽性Tリンパ球を破壊していきます。ところがCD4陽性Tリンパ球は免疫細胞の中でも中枢となる働きをしており、これが破壊されることであなたの免疫力はどんどん下がっていきます。

そして先ほども書きましたが、健康な人なら700から1300あるCD4数が200を切ると日和見感染症を発症し、エイズ発症状態となっていきます。

従って、エイズ発症を防ぐために抗HIV治療ではCD4数が350を下回ったら、抗HIV薬の投与を開始し、それ以上CD4数が下がらないようにします。

このように現在の医学ではHIV感染症を完治させることは出来ませんが、早期に発見できれば免疫力を回復させることでエイズ発症を防ぐことは可能になりました。

この辺のCD4数の値と治療方針については、『抗HIV治療ガイドライン2012』に詳しく書かれてあります。

先ほどのCHORUSのデータに出てくる、CD4数が200以上と200未満の予測生存年数の差は、言い換えればエイズ発症前の治療開始とエイズ発症後の治療開始の差とも言えます。そこに明らかな差があることは、「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)などにも書かれています。

ところで同書にはこんなデータも出てきます。ACC(独立行政法人 国立国際医療研究センター病院)で2009年の1月から7月末の間に新規HIV感染者として登録された患者は149人で、そのうち37%の患者がCD4数がすでに200未満でした。また、「いきなりエイズ」を発症していた患者は28%だったそうです。

さて、以上いくつかのCD4に関するデータをご紹介いたしました。それを再度まとめると以下のようになります。

●米国のCHORUS によればCD4数が200未満になるとエイズ発症のリスクが高まると同時に、その後の予測生存年数も短くなってしまう。

●そのため、CD4数が350を切ると抗HIV薬の投与を開始して、それ以上下がらないようにする。

●ACCの例では、HIV感染者の37%は初診のときにすでにCD4数が200未満まで下がっていた。

現在、日本国内ではHIV感染者として報告された人の30%以上は自分のHIV感染に気付かず「いきなりエイズ」を発症しています。この30%という数値は、ACCにおけるCD4数200未満の割合と近いものがあります。

ここから言えることは、

「早期のHIV検査は救命的検査である。」

ということです。CD4が200未満になって「いきなりエイズ」を発症する前にHIV検査で感染が分かれば、エイズ発症を防ぐことが出来ます。結果、予後(治療の経過や見通し)も改善されます。

正直言って、医療には素人の私には難しいことは分かりません。ただ、かつて私自身が深刻なHIV感染疑惑に陥ったとき、こうしたデータはHIV検査を受ける後押しになりました。

どうしても検査結果が怖くて保健所に行けなかった私は3ヶ月間悩み続けていました。でも、そうして検査を受けずにいることが私にとっては何のプラスにもならない、ただ「いきなりエイズ」の危険性が増すだけだと悟りました。そして私はHIV検査を受けることができたのです。

だから私自身にもよく分からない難しい話をここであえてご紹介した理由はただひとつ、もしもあなたにHIV感染の不安や心当たりが少しでもあるのなら、早く検査を受けて欲しい、それだけです。

 

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