HIV・エイズの症状>発熱からHIV感染を疑う?

原因不明の発熱が続くとき、それはHIV感染による発熱かも知れません。

HIV感染直後の急性HIV感染症としての発熱だけでなく、その後の免疫力低下による日和見感染症としての兆候かも知れません。

今回は「発熱」というありふれた症状からHIV感染の可能性を検討してみます。あなたのエイズ発症予防にお役立てください。

◇HIV感染急性期の発熱

HIV感染急性期の発熱については過去にも記事にしてきました。『急性HIV感染症と微熱』『急性HIV感染症とは?』といった記事です。

あなたがHIVに感染すると、感染の2週目から6週目くらいにあなたの体内ではHIVが増殖して急激に増えます。そして血管に入って全身にめぐり、高レベルのウイルス血症を起こします。

これがいわゆる急性HIV感染症であり、発熱は実に96%の患者で見られるというデータもあります。

むろん、ただの風邪やHIV以外の感染症で発熱する場合の方が圧倒的に多く、あなたが発熱したからといってただちにHIV感染を疑う必要はありません。

しかし、あなたにHIV感染の心当たりがあって、しかも原因不明の発熱が続くようなら念のためにHIV検査もアリです。何しろ急性HIV感染症において最も頻度の高い症状が発熱なのですから。

◇日和見感染症としての発熱

さて、HIV感染症は急性期を過ぎると主だった症状は出なくなります。しかしHIVに感染した体内では免疫力が徐々に低下していきます。

そして健康な状態なら全く問題にならないようなウイルスや細菌によって日和見感染症を発症するようになります。すでに記事にしてありますが、『エイズ指標疾患』はその代表的なものです。

こうした日和見感染症の中で、特に発熱の症状が早期発見につながるものをご紹介しましょう。『HIV感染症 診療マネジメント』(医薬ジャーナル社)を参考にさせて頂きました。

【日和見感染症による発熱】

●非結核性抗酸菌症
発熱の他に寝汗、体重減少、下痢、腹痛などの症状が出る。

●ニューモシスチス肺炎の早期
発熱、咳、呼吸困難などが主な症状。エイズ指標疾患の中では最も頻度が高い日和見感染症。

●サイトメガロウイルス感染症
サイトメガロウイルスの感染によって、網膜炎、消化器病変(びらんや潰瘍)、脳炎、末梢神経障害、肺炎、副腎不全などの病変を発症する。

●クリプトコッカス髄膜炎
真菌(カビの一種)であるCryptococcus neoformansが感染して発症する。症状として発熱だけの場合もある。髄膜とは脳や脊髄を保護する膜のことで、硬膜、クモ膜、軟膜の3層からなる。

重篤な症状の場合は髄液の圧力が上昇し死に至ることもある。

●悪性リンパ腫
『非ホジキンリンパ腫』参照

●結核
結核はHIVに感染していると健康な人の100倍も発症しやすくなると言われている。寝汗を伴う微熱が続いたり呼吸困難、リンパ節の腫れなどの症状が出る。

●細菌性発熱

こうしたものが発熱を伴う免疫力低下による日和見感染症です。これらの病気の初期では原因不明の発熱として扱われることがあります。

HIV感染が進行して免疫不全が進行している場合では、1つだけなく複数の日和見感染症が原因になっている場合もあります。

こうした日和見感染症はHIV感染が早期に分かっていれば抗HIV治療によって未然に防ぐことも可能になっています。

◇あなたに知っておいて欲しいこと

大事なことはあなたに原因不明の発熱が続いたとき、発熱の原因がHIV感染かも知れないことを知っておくことです。それは急性期の症状としての発熱かも知れないし、すでに免疫不全が進行して日和見感染症としての発熱かも知れません。

いずれの場合も早期に専門医の治療を受けることが必須です。急性期の発熱であればその後の治療によってエイズ発症を防ぐことが出来ます。

一方、免疫不全による日和見感染症の場合はそのまま放置すれば命に係わります。すぐにエイズ拠点病院などで専門医の治療を受ける必要があります。

そして、発熱が続いてあなたが病院に行ったとき、あなたを診察してくれた医師がHIV検査を勧めてくれればいいのですが、必ずしもそうとは限りません。

もしも医師がHIV検査を勧めてくれなくても保健所に行けば無料・匿名でHIV検査をしてくれます。あなたご自身の判断でHIV検査を受けることをお勧めします。

むろん、あなたの担当医にHIV検査をお願いすればそれも可能です。(ただし有料になる可能性ありです)

どうしても保健所に行けない、医師にもお願い出来ないあなたは、自宅で使えるHIV検査キットもあります。あなたの不安を放置せず、万一の場合を想定してHIV検査を考えてみてください。

もう何度も書き尽くした感がありますが、早期のHIV検査は救命的検査となります。

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