HIV・エイズの症状>疥癬(かいせん)とHIV感染症

疥癬(かいせん)とHIV感染症についてお伝えしたいと思います。あなたは疥癬をご存知ですか?そしてHIV感染症との関連を知っていますか?

疥癬とは、ヒゼンダニが人間の皮膚の角質層に寄生して発症する皮膚感染症です。性行為によって皮膚から皮膚へ感染することがあるので性感染症の一種でもあります。私が所有している性感染症の専門書には必ず疥癬が登場します。

ヒゼンダニの寄生とHIV感染症。何も関係ないように思われますが、実は深い関連があります。

◇疥癬とは?

疥癬とは、今も説明しましたがヒゼンダニが人間の角質層に寄生して発症する皮膚感染症です。角質層というのは、皮膚の一番上の表面です。ヒゼンダニはここにトンネルを作って卵を産みます。このトンネルを疥癬トンネルと言います。

ヒゼンダニのメスは体長が0.4mm、オスはこの3分の2の大きさです。メスはオスと交尾した後、手や指の角質層に疥癬トンネルを掘り、産卵します。

卵は3日から4日でふ化し、幼虫となって脱皮を繰り返して成虫になっていきます。寿命は10日から14日くらいです。その間ずっと人間の皮膚表面か角質層にもぐり込んでいます。

感染ルートとしては性行為でも感染するし、肌と肌が直接触れ合えばそれでも感染します。あるいは衣類、布団などからの間接感染もあります。

疥癬は潜伏期間が1ヶ月ほどあるため、仮に自覚症状が何もなくても、家族や同居人に疥癬患者がいれば全員治療が必要です。1人でも疥癬患者が残ればすぐにまた広まります。非常に感染力が強いのです。

疥癬の主な症状としては、とにかく強いかゆみがあります。場所としては指と指の間や手首、肘、腋(わき)、お尻などが多く、紅色丘疹や疥癬トンネルが出来ます。小さい水泡が出来ることもあります。

◇疥癬とHIV感染症

疥癬そのものは別にHIVに感染していなくても誰でも感染する可能性があります。あなたの周囲にはあまり疥癬を発症した人はいないかも知れませんが、日本では1975年頃から感染者が増えているそうです。(「性感染症 STD」南山堂)

さて、HIVに感染して免疫力が弱まっている人が疥癬に感染したらどうなるか?実は疥癬には普通の疥癬と、角化型疥癬の2つがあります。そしてHIV感染者の場合はこの角化型疥癬になることがあります。免疫力の低下が原因です。

角化型疥癬とは、別名ノルウェー疥癬とも言い、手足、お尻、肘や膝などに灰色から黄白色のざらざらしたかき殻みたいな角質層が出来ます。

また普通の疥癬だと首から下にしか寄生しないのですが、角化型だと首、頭、耳などにも寄生します。爪に寄生してまるで爪白癬のようになることもあります。

この角化型疥癬が普通の疥癬と最も異なる点は、寄生するヒゼンダニの数です。普通の疥癬が多くても1000匹程度なのに比べ、角化型疥癬では100万匹から200万匹、あるいはそれ以上の場合もあります。けた違いに多いのです。当然感染力もけた違いに強くなります。

角化型でなぜこんなにヒゼンダニが多く寄生するかと言えば、免疫力が低下しているからです。HIV感染症で免疫力が低下し、CD4値が150/μL未満まで低下してくると角化型になる恐れがあるそうです。(「HIV/AIDS患者のトラブルシューティングとプライマリ・ケア」南山堂)

角化型疥癬は免疫力の低下が原因ですからHIV感染症だけが原因とは限りません。老齢や重症の感染症、あるいは悪性腫瘍などを患っている場合も免疫力が低下するので可能性があります。

ままた臓器移植や膠原病などで免疫抑制剤を使った場合も可能性があります。

もしもあなたが角化型疥癬と診断されたら、皮膚科の先生が指示しなくてもぜひHIV検査を受けてみてください。免疫力が低下しているのは間違いないので、それがHIV感染によるものではないかチェックして下さい。

むろん、HIV感染以外の原因かも知れません。しかし、万一HIV感染によるものだとかなり免疫力が低下していることが予想されるので、即刻治療を受ける必要があります。

必ずしもあなたを診察してくれた皮膚科の医師がHIV検査まで配慮してくれるとは限りません。自分の身は自分で守って下さい。

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