HIV・エイズの症状>エイズの潜伏期間が1年?

エイズの潜伏期間は、かつては5年から10年でした。でも、今ではそんなに長くないのです。


HIVに感染したからといって、ただちにエイズ患者ではありません。あなたもご承知のように、HIVに感染して、かつエイズ指標疾患を発症する段階まで進むとエイズ患者となります。

かつてHIV感染症は、エイズ発症までの潜伏期間が5年~10年と言われ、非常に長いものがありました。

しかし、最近になって日本、アメリカ、双方のエイズ研究機関からあいついで潜伏期間が短くなっているとの報告がなされています。

ここではエイズの潜伏期間が短くなっているとの報告内容を取り上げ、いったいどんな問題が生れているのか、あなたお伝えしたいと思います。

◇エイズの潜伏期間、わずか1年!

HIVに感染して、エイズを発症するまでわずか1年!こんな報告をしているのはアメリカのエイズ研究機関です。

●国立感染症研究所 感染症情報センターの運営するサイトから

感染症情報センターが2011年10月にサイトに投稿した記事には、次のように書かれています。

『最近、米国では新たに感染した患者のうち36%が1年以内にAIDSの指標疾患を発症したということが報告され、HIVの病原性が変化してきている可能性も示唆されている。』CDC, Case of HIV Infection and AIDS in the United States and DependentAreas, 2007

HIVに感染した人全てが1年以内にエイズを発症している訳ではありませんが、しかし36%という割合は決して小さくありません。

この指摘は、

『抗HIV治療ガイドガイドライン 2011年 3月版』
平成22年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業 HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班

にも同様の記事が出てきます。


●厚生労働省エイズ動向委員会 岩本委員長の講演から

厚生労働省の下に、エイズ動向員会という専門部会があります。この委員会の岩本委員長が2010年11月9日、日本記者クラブにおいてエイズに関する講演を行っています。

その講演の中で、岩本委員長は こうおっしゃっています。

『HIV感染からエイズ発症までは、従来は8年から10年と言われていたが、近年では4年くらいとする報告が多数寄せられている。』

このような主旨のお話をされています。(YouTubeで見ることが出来ます)

具体的な数値データを示されてはいませんが、日本国内のエイズ動向調査においても、アメリカと同様の傾向にあることを示唆しています。


●国立国際医療研究センター戸山病院エイズ治療・研究開発センター長 岡慎一氏の講演

2011年7月9日(土)に東京で開催された、「HIV検査試薬日本発売25周年」の記念講演会の中で岡慎一氏が次のように警告されています。

『血友病患者の感染が多かった25年前は特別な治療をしなくても発病までの期間は約10年といわれていたが、なぜか近年は感染から3年程度で発病するケースが多く、「発病が早まっている」感じが強い。』

そして、岡氏はご自身が勤務される戸山病院におけるHIV感染者のデータからも検証を行っています。

岡氏は2010年7月15日に、

「日経メディカル オンラインサービス ”短くなったエイズ発症までの猶予期間”」(無料登録必要)の中でも詳しく解説されています。

次のグラフをご覧下さい。


図1.CD4の推移

CD4というのはあなたの免疫力を測る指標の1つであり、あなたが健康な状態なら700から1300くらいあります。

しかし、HIVに感染するとCD4の値はどんどん低下し、最後には一ケタにまで下がり、免疫不全となります。すなわち、エイズを発症します。

そして、CD4の値350がひとつの目安となっており、これ以上下がるとエイズ発症の危険性が高まるとして抗HIV薬の投与を開始します。(最近ではもっと早期の投薬開始が推奨されている)

改めてグラフを見て下さい。1988年と、2007年で、HIVに感染してから3年後のCD4値を調べ、350を下回った感染者の割合を出しています。

1988年には350を下回った感染者は52.4%だったのに、2007年には86.5%まで増えています。つまり、HIVに感染して3年経った時点でエイズ発症の可能性が高い人の数が増えているのです。

これはエイズの潜伏期間が短くなっていることを意味しています。

◇エイズの潜伏期間が短くなると、何が問題か?

今ご紹介した、岩本委員長、岡センター長以外にも複数の医療サイトでエイズの潜伏期間が短くなったことに対して警鐘を鳴らす記事を読むことができます。

では、エイズの潜伏期間が短くなることで、何が問題なのでしょうか?

それは、

『エイズ発症を防ぐチャンスが減る』

つまり、早期の治療開始を行うチャンスが減ること、これが最大の問題です。

冒頭にも書いたように、仮にあなたがHIVに感染したとしても、ただちにあなたがエイズ患者になる訳ではありません。

あなたの体内でHIVが増殖し、それに伴ってあなたの免疫力が低下することによって、エイズを発症するのです。

従って、あなたがHIVに感染してもエイズ発症前に治療を受けて、HIVの増殖を防ぎ、免疫力の低下を防げば、エイズを発症しなくても済むのです。

エイズを発症しなれば死ぬことはむろんありませんし、仕事を続けることも可能です。今やHIV感染症は致死的疾患から慢性疾患に近づきつつあります。

しかし、先ほどから説明しているように、HIVに感染してからエイズ発症までの潜伏期間が短くなれば、あなたがご自身のHIV感染に気付くチャンスも減ってしまいます。

もしもあなたがHIV感染の不安を感じて、HIV検査を迷っているとその間にもエイズを発症してしまうかも知れないのです。

自分のHIV感染に気がつかず、エイズを発症してから気がつくことを「いきなりエイズ」と言います。

現在の日本では、HIV感染者として報告された人の約30%がいきなりエイズを発症しています。エイズ発症前にHIV検査を受けていれば防げたことを考えると、非常に残念なことです。

「いきなりエイズ」の報告率をグラフでご覧下さい。


図2.いきなりエイズ報告率

「いきなりエイズ報告率」とは、HIVに感染したと報告された人の中で、すでにエイズを発症していた人の割合を言います。

(新規エイズ患者)÷(新規HIV感染者+新規エイズ患者)×100%

なお、「いきなりエイズ報告率」とは私がかってに名づけたもので広く周知された呼び方ではありません。

このように「いきなりエイズ」を発症する人が大勢いるのです。従って、早期のHIV検査はエイズ発症を防ぐために非常に大事です。

前述の岡センター長は、

「早期のHIV検査は救命的検査である」

とおっしゃっています。

また、早期の治療開始は単にエイズ発症防止だけでなく、その後の治療経過においてもよい結果をもたらすとして研究が進んでいるそうです。

つまり、あなたがもしもHIVに感染したら、早期に抗HIV治療を受けることによってエイズの発症を防ぎ、しかもその後の治療経過もよくなるということです。

そういった意味からも早期のHIV検査は、HIV感染の不安を持つ人にとっては救命的検査です。

あなたもHIV感染の不安があったり、思い当たる過去があるなら、どうぞ早くHIV検査を受けて下さい。多少手間はかかりますが、保健所まで行けば無料・匿名でHIV検査をしてくれます。

万一のことを考えれば、多少の手間など惜しんでいる場合ではないと思います。

でも、あなたがどうしても保健所に行けないのであれば、あなたの自宅でも検査できます。

 

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