当サイトではHIV感染後の免疫状態を測る指標としてCD4数を説明してきました。

例えばCD4数が250/μL以下に下がると様々な日和見感染症のリスクが高くなります。

しかし、実際の患者さんの症例の中にはCD4が500/μL以上あってもエイズ指標疾患を発症する例があるそうです。

【今回のテーマと目次】

●テーマ:CD4だけでは判断できない免疫状態

1.CD4数と日和見感染症

2.CD4数では説明できない症例

3.まとめ

1.CD4数と日和見感染症

CD4とはCD4陽性リンパ球と言う、人の免疫機能の中枢を担っている細胞です。

そしてCD4数とは、この免疫細胞が1μL当たりどのくらい存在するかを示す数値です。

健康な人だと凡そ700μL~1300μLくらいあります。(諸説あり)

かなり幅があって、個人差も大きいし同じ人でも季節変動、日内変動、その時々のコンディションで数値が変わります。

HIV感染者の場合、CD4が500を切ったら要注意です。

以前はCD4が350を切ったら抗HIV治療開始の目安になっていましたが、今では350にとらわれず、もっと早期の治療開始が有効であるとされています。

一応、CD4数と日和見感染症の関係をグラフ化したものをご紹介します。

下図をご覧下さい。

CD4数と日和見感染症
図1.CD4数と日和見感染症

図1のように、CD4数が減少するにつれて免疫力はどんどん低下していきます。

そして様々な日和見感染症を発症していきます。

1997年より前の時代はこうした日和見感染症によって命を落としていました。

免疫力の低下を回復させることが出来なかったのです。

それが1997年頃から始まったARTと呼ばれる抗HIV医療によって免疫力の回復が可能になりました。

減少したCD4数を再び増加させることが可能になったのです。

なお、図1に登場するエイズ指標疾患についてはこちらの記事をご覧下さい。

『エイズ指標疾患とは?』

 

2.CD4数では説明できない症例

さて、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、CD4数と日和見感染症の発症状態によって次のようなカテゴリー分類を行っています。

CD4数
(最低値)
A B C
無症候
急性HIV感染症
HIV関連疾患 エイズ指標疾患
500μL以上 A1 B1 C1
200~499/μL A2 B2 C2
200/μL未満 A3 B3 C3

CD4数と日和見感染症の状態の組み合わせによって、A1~C3まで9種類のカテゴリーに分けられています。

免疫力があまり低下していない状態では日和見感染症を発症しません。これはA1ですね。

免疫力が危険な状態まで減少し、エイズ指標疾患を発症してしまう、これがC3です。

A1やC3は何となく納得できると言うかイメージ出来るのですが、実はC1と言う状態も存在します。

C1とはCD4数は500以上あって、健康な人と大差ないにもかかわらず、エイズ指標疾患を発症してしまう状態です。

例えば『HIV診療の「リアル」を伝授します』(丸善出版)によると、理由はハッキリしないもののC1と言うカテゴリーの患者も存在するそうです。

単にCD4数と言う数字だけでは説明のつかない機能的な問題もあるのではないかと書かれています。

C1カテゴリーではまだ免疫力を示すCD4数は高い値を示しているのですから、恐らくHIVに感染して比較的早期のエイズ発症なのでしょう。

近年、HIV感染からエイズ発症までの潜伏期間が2年~4年ほどの症例が増えていると指摘されていることと関係するのでしょうか。

 

3.まとめ

多くのエイズ関連本、医療サイトでCD4数と日和見感染症、エイズ指標疾患との関連が解説されています。

それは一般的に多く見られる症例に基づいた解説であり、A1やC3のような症例が出てきます。

C1カテゴリーのようなまれに見られる症例についてはほとんど解説されていません。

しかし、今回紹介したように実際にはC1カテゴリーは存在するのです。

つまり、HIVに感染してそれほど免疫力低下が進行しない時期にエイズを発症するリスクがあると言うことです。

もともとHIV感染からエイズ発症までの潜伏期間は患者によって個人差があります。

CD4数の減り方が人によってそれぞれ異なるのです。

しかも今回説明したように、同じようなCD4数、免疫力の指標であっても、無症候の人もいればエイズ指標疾患を発症する人もいると言うことです。

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