医療現場における針刺し事故によるHIV感染について、気になる情報をお伝えします。

HIV感染者の血液が付着した針を間違って指や腕に刺してしまった、などの針刺し事故は、1回あたりの感染確率0.3%と言われています。

C型肝炎の場合が2%、B型肝炎が3%~5%と言われているので、それに比べるとHIVは小さいのですがそれでも感染の可能性があります。

それゆえどこの病院でも万一、針刺し事故が起きた場合の感染予防処置についてはマニュアルを用意し、いざと言う場合に備えています。

今回の記事の情報源はこちらです。⇒『針刺し事故防止と暴露後対策』(国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センター)

◇気になるのはHIV検査の時期

もしも針刺し事故が発生した場合には、ただちに抗HIV薬を服用し、体内でのHIV増殖を抑える措置をとります。そしてHIV感染が発生していないかどうか検査を行います。

これは当然なのですが、問題はそのHIV検査を行う時期です。同マニュアルによれば、

「針刺し暴露後、抗体の陽転化は平均 46日目に起こり、95%は暴露後6ヶ月以内に陽転化しますが、6ヶ月以後に陽転化した例がこれまでに3例あったとされています。 」

と書かれています。

そして、

「暴露事故後のフォローアップとして、暴露時、6週後、3ヶ月後、6ヶ月後に抗体検査を施行します」

とも書かれています。

この検査時期は何を意味しているのでしょうか?私たちが保健所や病院でHIV検査を受けるとき、感染の可能性があった日から3ヶ月経過して検査を受けて下さいと言われます。

3ヶ月経過してHIV検査を受けて陰性と判定されればHIVに感染していないことが確定します。

しかし、針刺し事故のマニュアルには、事故が発生してから6ヶ月後にも検査が必要だとあります。更に言えば6ヶ月以降に陽転化した事例もあるので、12ヶ月後の検査も必要だとする見解もあるそうです。

そうなると保健所や病院の3ヶ月経過してHIV検査を受ければ検査結果は信用できる、というルールと矛盾しているのでは?と思えてくるのですが・・・・?


◇針刺し事故は特別か?

どう考えても保険所や病院の3ヶ月というウインドーピリオドの設定が間違っているはずがありません。これは日本だけでなく、世界中で同じ3ヶ月なのです。

では、針刺し事故ではなぜ6ヶ月の検査が必要なのでしょう。また6ヶ月以降にも陽転の事例があるのはなぜでしょう。残念ながら同マニュアルにはその点についての記述はありませんでした。

そこで、私が素人なりに考えてみると、事故後に抗HIV薬を処方するからではないでしょうか。つまり、針刺し事故でHIVに感染して何も処置をしなければ、通常の血液感染と同様なので3ヶ月までに必ずHIV抗体ができて検査すれば陽性となります。

しかし、事故後にすぐ抗HIV薬を処方し、HIV感染を防ぐ訳です。体内でHIVが増殖を始める前に薬で増殖を抑え、HIV感染を防ぐ訳です。だからその薬の効果を確認するために6ヶ月後の検査が必要なのではないでしょうか。

6ヶ月以上経過して陽転した事例が3件あるのも、要は抗HIV薬の効果とHIV増殖の兼ね合いで発生した事例なのではないかと思うのです。何も治療しなければ6ヶ月も後に陽転化することはないはずです。

以上はあくまでも私の素人考えです。またどこかの専門記事に回答があれば当サイトでもご紹介したいと思います。

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