今回はエイズ指標疾患の1つである、サルモネラ血症について説明したいと思います。

ただ、私の保有するHIV/エイズ関連本や、エイズ関連サイトで情報を調べてみても、サルモネラ血症について詳しく解説したものがあまり見つかりませんでした。

少ない情報をつなぎ合わせて今回の記事にしています。もしかすると正確さに欠ける部分があるかも知れません。

誤認のご指摘を頂ければ幸いです。

 

◇一般的なサルモネラ感染症

まず、サルモネラ感染症について説明しましょう。

意外と「サルモネラ菌」と言う名前はご存知の方が多いのではないでしょうか。

夏場や梅雨時に集団食中毒を起こすと、その原因がサルモネラ菌だった、なんてことがたまにニュースになります。

そう、サルモネラ感染症とは一般には急性胃腸炎の症状を引き起こす病気です。

症状としては、悪寒、嘔吐から始まり、腹痛、下痢と続きます。

下痢の症状は1日数回から十数回に及びます。これが3日~4日、場合によっては1週間以上続きます。

このような急性胃腸炎の場合、サルモネラ菌は腸管上皮細胞に感染して胃腸炎を起こします。

 

◇エイズ指標疾患としてのサルモネラ血症

さて、一般的なサルモネラ感染症は先ほど説明しましたが、エイズ指標疾患としてのサルモネラ血症はちょっと違います。

エイズ指標疾患の中ではどう定義されているかと言えば、

●サルモネラ血症

再発を繰り返すもので、チフス菌によるものを除く。

こう定義されています。つまり、「再発を繰り返す」、「チフス菌を除く」この2つが条件の、「血症」と言う訳です。

サルモネラ菌の中にはチフス菌も含まれているのですが、まずそれは除外するという訳です。

次に、単なる腸管上皮細胞への感染だけでなく、菌が血液中に入り込んで全身に回る、「血症」を起こしていることが条件です。

更に、その「血症」を何度も繰り返し発症した場合、エイズ指標疾患と認定され、患者はエイズ患者と認定されることになります。

症状としては悪寒、38度以上の高熱、呼吸数、心拍数の増加などが現れます。

重症化すると循環器不全、腎不全などに陥ることもあります。

サルモネラ血症の場合、急性胃腸炎の症状は出る場合もあるし、出ない場合もあります。

私が調べたところ、免疫力低下が著しい場合ほど、急性胃腸炎の症状なしに血症の症状が出るそうです。

 

◇エイズ指標疾患としての報告件数

では、実際にエイズ指標疾患としてサルモネラ血症がどのくらい報告されているか見てみましょう。

●2015年 1件

●2014年 2件

●2013年 1件

こんな感じです。

件数としては非常に少ない報告となっています。

以上、今回はエイズ指標疾患の1つである、サルモネラ血症について説明しました。

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